玄関の左手は、プライベートギャラリー。
白い塗り壁が蔵のようにも見えるスペースで、アンティークな道具とランプが、味わいのある雰囲気を醸し出していました。
綿密な刺し子や、ナチュラルな風合いの手編み、布ものを手がけられる作家さんは、
「わたしのソーイングテーブルから」(日本ヴォーグ社)も出されているナカダエミコさんです。
プライベートギャラリーに隣接したアトリエは、トイレとミニキッチン付きです。
ご友人の建具職人さんが軸になってプランされたという住まいは、建具はもちろんのこと、
家具も塗装をかけた上から、削ったり傷をつけたり、そこの使われたガラスや把手などのパーツにもこだわり、
アンティークな風合いを大切にされています。
ラベルをそのままにした古い建具の使い方や、しつらえのセンス、バランスのよさに、!!!〜と感嘆詞が飛び交うばかりでした。
キッチンは白。
それも、天板が白いタイル貼りのオリジナルキッチンに、深めの鋳物ホーローシンクで、
使いやすさと清潔感・・・機能美が備わったキッチンでした。
2階は、天井現しのLDK と寝室・ウォークインクロゼット・トイレがあり、
ここでも特注の家具と古い道具たちが、ハーモニーを奏でていました。
玄関ホールを見下ろすコーナーの、アイアン手摺もオリジナルだそうです。
日々の暮らしを楽しむ場として、好きなもの、お気に入りのものを、じっくり揃えたしつらえと、
建具職人さん、家具職人のブレーンから生まれた家は、そのままインテリア誌になりそうに素敵でした。
「あ、同じ温度計!」と、思わず叫んでしまいました。
アトリエの黒い扇風機も然りで、“同じ”が嬉しかったりの私です。
初めてお会いしたにも関わらず、快くお招きいただいて、友人ともども感激の連続。
これを縁に、また作品展などの機会がありましたら、ぜひともお会いしたい作家さんでした。
ただただ 感謝!
ナカダミエコさんのサイト URL_foyu
HOME
|