朝2回、夕方と夜に3回の見回りが日課ですが、午後からの雨で、仕掛けておいた捕獲器の扉を閉じておきました。
雨の今夜は、見回りをパスしてアツミセミナーに参加のため、少し早めに車で出ました。
間もなく始まるという頃に、携帯電話が鳴りました。
公園を挟んで西隣の集合住宅にお住まいのOさんからで、倉庫にいる猫がミミかもしれないとのこと。
何を手にしたかわからないほどに気が動転し(傘を忘れてずぶ濡れ)、すっ飛んで帰りました。
長く感じた赤信号が青になり、どうか前に右折がいませんようにと念じながら交差点を抜け、集合住宅の横に車を停めて、3階のOさん宅へ。

Oさんは、野良猫が自由に出入りできるように倉庫の戸を少し開けておいて、餌を提供しています。
野良猫たちがかちあってもいいようにお皿を2つ置いていて、いままで喧嘩するのを聞いたことがないのに、今夜は倉庫で争ってるのが聴こえたので、降りて見に行ったそうです。
入れ違いにグレーの雄猫が出ていったけど、一匹は残っていたので、倉庫の戸を閉めてミミの名を呼び、しばらく座って待っていたら、黒猫が顔を出したので、念のため倉庫にカギを掛けておいて、私に連絡をくださったのでした。
キャリーと懐中電灯を携えたOさんと一緒に倉庫へ入り、戸を閉めてからネコハウス(お泊りもできるようになってる)を覗きました。
「ミミ~」と呼んでも返事はないけど、お尻にかけての体型は間違いなくミミ!
懐中電灯で顔を照らして、再度確認。
もう嬉しくて涙は出るし、感激のあまり、私よりも小柄なOさんに思わず抱き付いてしまいました。
怯えてるのか出てこようとはしないし、返事もないので、落ち着くまで待とうとOさん。

 

ひょっとしたらミミが保護されてるかもしれないと思い、ミミがいなくなってから4日目にOさんのお宅を訪問して以来、毎日外の様子を見ていてくれたのでした。
私も、Oさんの置き餌を食べてしのいでるのではないかと思い、見回りの時は必ずOさんの倉庫を覗いて、ミミの名前を呼んでいました。
鈴をつけた白黒の雄猫の行動から、雌猫を探していると判断もの、猫の行動を読める方で、廃墟のような家に停まってる車の上に黒っぽい猫がいるとの情報をいただきました。
すぐさま隣の空き家の庭へ捕獲器をセットして、すぐに入ったのはブチの雄猫で、Oさんの餌の常連猫でした。
しばらくここを重点的に探すことにして3日目の今日です。
 

Oさんと話をしているうちに、私の声を思い出してくれたのか、ミミが鳴いて呼ぶようになりました。
お借りしたキャリーに入れて車に乗せ、2週間ぶりの帰宅です。
やつれた様子もなく、怪我もなく、体もきれいなもんです。
家を出てから、ずーっとOさんの置き餌を食べてたんだと思います。
ひょっとしたら夜はいつもネコハウスでお泊りしてたのかもしれません。

我が家から出て階段を降りると正面が連なった倉庫なので、右に行けば、情報をたくさんいただいた地域だし、左へ行くとOさんの倉庫の前を横切ることになります。
早朝だったからお腹が空いてたはずで、置き餌の匂いで倉庫に入ったのかもしれません。
ミミにとっては、不幸中の幸いでした。

2015-0512

いつもの椅子で寛ぐミミ。私の膝で甘えるミミ。
やっと帰ってきた部屋の中を、確認するかのように巡回しています。

私の不注意から家を出るはめになったミミのことで、大勢の方に助けていただきました。
中でもOさんには、ミミをも助けてもらい、感謝の念にたえません。
捕獲器をお借りしたハーツさんは、いろんなアドバイスをいただいたのと、明日発行のスポーツ新聞で捜索願の広告を載せる手配をしてくださってたところでした。
GW中に、ミミの捜索を手伝っていただいたKさんや、励ましのメールをくださった方々に、ミミが戻ったことを、お電話やメールで報告をさせていただきました。
このブログを読んで祈ってくださったみなさんへも、心よりお礼申し上げます。
チラシを見て情報をくださった地域の方々には、明日お礼を兼ねての報告に行ってきます。