緑地公園猫で暮らしていた、ブルーグレーの目の猫(たぶん一歳半)がやってきた。
「東三河動物福祉の会ハーツ」に保護され、手術後約一ヶ月間、お世話をされたKさんという若い方が連れてきてくださった。
朝の7時だったので、珈琲とモーニングプレートで食事をしつつ、お話を伺いながら、猫たちの動向を観察。
里子の猫は、人懐っこいタイプだけど、我が家の先住猫や部屋に戸惑っている。
バスケットから出てきて、そのままベッドの下に潜り込んで避難体制に入り、チビが近寄っていくと威嚇する。ミミは遠くから眺めて観察。ハナは、いつもの隠れ家に逃げ込んだまま出てこない。
公園へ戻したとき、手術をしたことが分かるようにと、片方の耳がカットされている。
実は、手術を受けたあと公園に戻った猫の中に、この猫と同じ目の色の姉妹がいて、その子は放っておいても大丈夫!って感じの猫なのに、我が家に来た子は、不憫さを感じさせる表情をしていて、まるで噛み切られたような耳カットが哀れで、なおのこと手を差し伸べたくなる猫だった。
今年の春に出会ったとき、背中と首に虐待を受けて、大きな傷を負っていたけど、背中は完治し、首の傷もかなり良くなってきている。皮膚が少々荒れているけど、室内飼いになれば良くなるだろう。
とにかく狭い所を探して、身を隠す。
ベッドの下では、食事もトイレも困るだろうと思い、息子の部屋で慣らさせることにした。
やりかけの仕事を終えるまでドアを閉めておいて、息抜きでスキンシップに行くと、膝に乗ってきて甘える。
でも共有階段の昇り降りの足音に、身を構え、落ち着ける空間に身を潜める。
足音が聞こえなくなると、またすり寄ってくる。
我が家に来てから、まだご飯を食べてなかったので、Kさんが持ってきてくれたウエットフードを器に入れて、口元に持っていったけど食べなかった(先住猫たちもノーサンキュー???)ので、買い置きの缶詰を開けて小皿に盛ったら、勢い良く食べた。
もちろん我が家の猫たちも喜んでご相伴。
子猫と違って、先住猫との距離も、部屋の様子が分かって慣れるのにも時間がかかるんだろうなぁ。
こんなときロンが居たら・・・と、母性愛の強いロンを想い出した。
そういえば、この子はおとなしいうえに鳴かない猫だった。
さてと、ここらで名前を付けなくちゃ・・・ってことで、イマジネーションの乏しい私が思いついたのは、青い目のイメージでもって、ここの住所の一文字でもある「空」。色即是空の「空」・・・
でもクゥちゃんだと、食いしん坊の私は「喰う」に近しいものを覚えるので、ソラにした。
7歳で逝ってしまったマイシャのほかは、ロン、チビ、ハナ、ミミ、ソラ・・・なんとまぁ簡潔だこと。