2日前のソラ。
夜はトイレの隅で寝ることの多いソラが、今朝はそこでおしっこをしていた。
夜中に排便をしていても、もう歩く力が無かったのか、横になっている状態でしたようで下半身が濡れている。
ほぼ水のようなので、猫特有の臭いは無いが、体を洗ってタオルドライのあとオムツをあてがい、バスタオルを敷いた段ボールにいれた。
いつもだと嫌がって、すぐ出てしまうのに、なすがまま。
病院で処方された高栄養の液状フードは、冷蔵庫保存でも48時間しか持たなくて、ほとんどを捨てることになったので、緩めたチュール4ccほどを2回に分けてシリンジで飲ます。
しばらくすると箱から出て、水を、そのあとドライフードにも口を付ける。
食べにくそうだし、胃に入ってるのか分からないけど、食欲はまだあるようなので、小皿にチュールを少しだけ入れて出したら、それも食べた。
そして、段ボールベッドに、自ら飛び込んだが、すぐにまた飛び出して餌場に・・・
11年前に高師緑地公園で保護され、里親を名乗り出て2か月後に引き取ったソラは、ひもじい時期を過ごしたからか、ひんぱんに餌を食べるタイプの猫で、体のわりに量を食べる。
食欲があるのは、生きる力があるということかもしれない。
もう歩くエネルギーが無いと思ったら、スタコラと本棚の下へ歩いていくではないか。そして、オムツを外そうとしている。
もし私が、ステージ4とか5の癌だったら、手術などの治療ではなく、代替治療(食事療法が主)などを試しながら、その時を迎えるだろう。
ソラに置き換えると、代替治療にあたるものが思い浮かばないが、食欲があるうちは満たそうと思う。
午後3時ごろに箱ベッドから出たソラは、後ろ脚の動きが悪く、よろけてしまった。
お昼もだけど、この時も水分補給を試みたが、朝のように受け入れず、顔をそむけてしまう。
夕方、いつものオカカにウェットフードのご飯を待つミミとチャイ、住処から鳴いて要求するハナ、昨日まではソラも待機してたのに、ベッドの下から出てこない。
水だけシリンジで飲まそうとするが、辛そうなのでやめた。
オムツを外すと、1回分のおしっこをしていた。取り替えてから段ボールベッドに寝かせたが、もう動けなくなっているし、瞬きもせず目を見開いたままで、ひょっとして意識が遠のき始めてるかもしれない。
朝の、あの元気はなんだったんだろう。
今夜がお別れになるのかもと覚悟してたけど、夜8時過ぎに、段ボールベッドから出て、いつものトイレへヨロヨロと歩いて行く。
根場所はトイレ(非常灯代わりに暗い電灯を点けっぱなしにしている)と決めてるのかも。
それにしても、ぐったりしてるかと思えば、いつもの場所へ自力で行こうとするエネルギーに、泣いたりホッとしたり。
近くに水を置いておいた。