曳き家の大きな改装現場の内覧会に、大工さんのお一人が息子さん二人を伴って見学に訪れました。
一人はIT関連のお仕事を、もうお一人はバッグのデザイナーさんでした。
大工のお父さんとは、同じ物件を担当させていただく機会が何度か有り、腕のよさと温厚なお人柄に、信頼と尊敬の念を抱いていました。
それから数年後の『カフェ・アコーディアナ』さんのライブで、そのデザイナーさんと再会し、その後にまた『カフェ・アコーディアナ』さんの試食会&座談会でお会いする機会があり、今回の「作品展&バッグオーダー会」にたどり着きました。
FUJITA さんは、家業の大工(祖父の代から)を継ぐ予定で学校へ通ったものの、お父さんが大工として勤めることになった際、好きな道を歩むようと言われ、バッグデザイナーを志したそうです。
「ルネ杉浦」といえば、豊橋近隣の女性(40代以降かな)なら認知のバッグの専門店で、工房も持っていて、そこで修行を積まれたそうです。
海外の有名なデザイナーのものも手掛け、有名人からのオーダーもで、豊橋の地でレベルの高い工房があったことに驚きでしたが、実は何年ごろか忘れてしまったものの、1.2度、その工房へおじゃましたことがありました。
その工房が閉鎖したのを機に独立して、「FUJITA KOBOU」を設立し、10年になるそうです。
浜松の『Danish interias』とは、オープン当初からの知り合いで、作品を置かれているとのこと。
私が、2007年に 『Danish interias』を取材訪問 させていただいた折、皮の小物作品を見た記憶があり、アコーディアナ・お父さん・そしてここでもリンクしてたんだと、びっくりでした。
FUJITA KOBOU さんの「作品展&バッグオーダー会」の会場は、我が家からも近場のカフェ『ブルーレース』のギャラリーで、いろんなデザインの、それも彩り豊かなバッグが並んでいました。
革だけでなく、北欧のテキスタイル(椅子やソファの貼り地など)のコンビネーションもあって、デザインと色使いに、センスの高さが伺われました。
お一人で一点ずつ丁寧に仕上げられるという、その技術の高さも並ならぬものが有り、腕とセンスを見込まれての仕事の依頼もあるようです。
iMac の革ケースもそのひとつで、iMac ユーザーも満足度の高い商品にオーファーが続いてるようです。
また、珈琲党のFUJITA さんが考案したコーノ式のコーヒーフィルターBOX (100枚入)も人気上昇中で、シェアの多いカリタのフィルターBOX も作って欲しいとの依頼があるとか。
私も、さっそくコーノ式でもって、開閉無しの“横着向き”仕様を、濃茶でオーダーしました。
作品展は、16日(日)まで開催です。ぜひ、ご覧ください。(豊橋市弥生町東豊和16/12:00~17:00)
ご自分で撮影された、プロ並の作品の写真のスライドショーも必見です!
FUJITA KOBOU BLOG URL:http://fkoubou.exblog.jp/
ローカルな街にも、世界に通用するクリエーターが、また一人いることに嬉しくなったギャラリー日和でした。