やっておきたいことの一つに、床板のメンテナンスがあった。
左手が治ってからと思ったけど、前腕の骨折(ヒビ)の完治は、5週間ほどかかるという。
その頃は猛暑だろうから、梅雨にしては爽やかな午後、ホームセンターで塗料を購入して、手入れに取り掛かった。
塗料はアウロで、色はエボニー(ほぼ黒)。ネット販売では床用の塗料もあったけど、エボニー色はないし、他の用途にも使いたいので、家具や建具用のウッドワックスにした。
嬉しいことに、匂いが全く気にならない。
今まで2.3種類の自然塗料を使ってるけど、こんなに穏やかな匂いの塗料は初めてだった。
半年振りの手入れだから、猫の爪跡が半端じゃない。
爪跡に塗料を刷り込みながら全体にも塗っていくけど、一番最初に塗った色の上に乗るだけなので、エボニーでも、さほど黒くはならない。
右手だけでも問題なく、台所に続いて廊下もで、塗ったあと3回拭き取りの工程が2時間余り掛かった。
乾くのに丸一日かかるそうで、素足だとペタペタする。
サンプル品で試した時、3.4日で落ち着いたから、それまでスリッパを着用。
拭き取りに使ったウエスを水に浸けて(発火防止)後片付けを終え、シャワーを浴びたあと、珈琲を淹れて一服。日が暮れると漆黒の床になり、その陰翳が妙に落ち着く。
夕食の後、WOWOW オンデマンドをチェックしたら、文豪ヘミングウェイと戦時特派員ゲルホーンの波乱に満ちた恋愛を描いた大作ドラマ「私が愛したヘミングウェイ」が更新されていた。
ロバート・キャパも出てきて、見応えありそう。