相も変らず深夜に起きて鳴くし、朝のうちも窓から外を見ては 「帰りたいよー」と鳴くチャトランに対し、夜中に鳴いて止まないときは箱の中で過ごしてもらい、外を見て鳴くときは、抱っこしてあやす。
でもそれ以外は、コロコロとよく遊ぶし、もう身を隠すことはなく、他の猫の真似をして、椅子や私のベッドで寝てることもある。
そんなチャトランを前に少し余裕ができて、気になるのはWさんに預けて2週間になる白い子猫のこと。
一昨日の金曜に連絡が取れて様子を伺うと、夜鳴きはしないけど、いまも怖がってシャーシャー言うそうだ。
Wさんの持病もあって、これ以上負担をかけてはと思い、引き取ることを伝えた。
今週の土日は予定が入ってので、日曜の夕方以降にと思ってたけど、その日金曜の午後3時にということになり、発酵途中のパン生地を冷蔵庫に入れて、待ち合わせ場所に赴いた。

 

連れ帰った白い子猫とチャトランを同じケージに入れても、2週間離れたことで、兄弟だということを忘れてしまったかのようだった。
捕獲したばかりの日を思えば静かな白い子猫だけど、どんな夜になるだろうかと心配しつつ床に就いた。

深夜2時に、チャトランが起きたのに釣られて、チビも起きてご飯を要求。
缶詰を開けると、みんな起きてやってきた。
夜食?が済んだあと、しばらくしてチャトランが鳴くので、いつもより早めに決断して、箱に入れて車へ運んだ。
白い子猫のケージは私の寝室に置いてたけど、ベッドで一緒に寝るハナの鳴声に反応しだしたので、ケージを廊下に移しておいた。
これでやっと寝られると思った矢先に、何かが割れる大きな音がした。
起きてみると、玄関の花台に置いてたガラスの花器が木っ端みじんになっていた・・・
ケージのトレイにロックをかけてなかったので、暴れてずらした隙間から逃げ出した子猫は、花台に飛び乗って花器を落としたのだった。
逃げ出したいという子猫のエネルギーは、計り知れない。
トイレタンクの裏へ逃げ込み、追い詰められた恐怖で威嚇し叫ぶ子猫を、なんとか小さな段ボールに誘ってガムテープで閉じ、車へ連れて行った。
この子は、Wさんに預ける前にもケージから脱走していて、何度も恐ろしい思いをさせてしまっている。

すっかり覚醒してしまった私は、ガラスの破片と水浸しになった玄関を始末し、猫トイレ砂が散乱したケージや廊下を掃除しながら、子猫たちを捕獲した寝られない夜のことや、チャトランの夜鳴きゆえの睡眠不足で参ってる自分と自問自答した。

土曜の午後はオープンハウスと友人宅訪問、その夜はJazz Live 、日曜も午後から小市民寄席があり、チャトランだけでなく、不安定な白い子猫を置いて出かけるのに不安(鳴かれたらどうしようという)があった。
慣れてくれるのなら、里親さんの所で予防接種や不妊手術となるらしいが、白い子猫は、チャトラン以上に人慣れさせるのが難しそうで、だれかに里親探しを委ねるのでなく、行きがかり上、面倒をみるしかないのかもしれない。
ならば早めに手術をし、腰を据えて面倒を見よう・・・多忙なFさんに相談することをせず、9時になるんを待って、動物病院に3か月の子猫の手術が可能かどうか確認した。
というのは、とあるネットで「子猫の手術は早い方が出血も少なく、負担が軽い」とあったのを見てたからで、動物病院からは、体重が1kg 以上あれば大丈夫とのことだった。
体重を計ってはないけど、病院でみてもらえば、可能かどうか分かると思い、一時間後に連れて行った。
結果は可能とのことで、土曜日の午後手術し、翌日曜日に連れに行く。

今日の小市民寄席でお会いしたFさんに、Wさんから引き取ったことや手術のことを伝えたら、驚かれて「男の子の手術は早過ぎる」と仰った。
あまり早いと尿道が狭くなって、おしっこが出にくくなるらしく、するなら6か月~9か月とのこと。
事後報告になってしまっただけに、私の判断が誤ってたのかと後悔した。

小市民寄席を愉しみながらも気が重く、終演後に動物病院へ走った。
子猫を受け取り後に、先生にお話したら、「早いかどうかは医師の技量で決まる」と仰った。
ネットで見た記事のように、子猫の手術は、小さい方が負担が少なくて済むので、今はその流れになっているそうだ。
先生が決断したのも、大丈夫との確信があったからだそうで、犬猫の避妊手術の切り口も小さいとの評判を耳にしていた。
いつかしなければならない手術を、土日の予定もあって早目にしたけど、あながち間違ってはなかったことにホッとしながら家路についた。

今夜は、照明を点けた息子の部屋にケージを置いて、様子をみることにした。
ミミは安楽椅子に、ソラはエレクトーンの上(この場所は夏バージョン)、チビはダイニングチェア、ハナは隠れ家、そしてチャトランは私のベッド。
さぁて、私はどこで寝ようか・・・