着付教室「和空 BENI」主宰の企画「ミニ全国伝統染織展」へ行ってきました。
実は最終日の昨日に予定してたのを、仕事の流れや体調もあって、今日にさせていただきました。

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BENI さんはインテリアコーディネーター時代の仲間であり、着付教室を始められたと聞いて、友人と一緒に一年通わせてもらったおかげで、ぐっと着物ライフが身近になりました。

その後、やはりインテリアコーディネーター仲間のCさん設計による「和空 BENI」を建設中に、仲間とともにプライベート空間の一部にケイソウ土塗りのお手伝いしましたが、あれからもう10年とのこと。

20代で藤間流の名取りとなったBENI さんは、着物まわりに造詣が深く、着物や帯の数はもとより、質の高いものを選んでこられ、今回の「ミニ全国伝統染織展」を開催するきっかけになったという冊子(タイトルを聞き忘れました)と、産地まで足を運んで手に入れられたものを含めた、日本の北から南までの紬を中心の染め織や、人間国宝も混じえた数多くの帯が展示されていました。

この本のために折られた反物を使って作られたもので、限定発行の貴重な見本帳本

この本のために折られた反物を使って作られたもので、限定発行の貴重な見本帳本

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小さな島国の日本において、その地に暮らす人々の知恵と技が伝統文化となり、受け継がれた豊かな表情と技に感動し、また、時代の変貌とともに薄れゆくことに危機感を抱いた先人たちの想いが伝わってきました。
こうした企画展を催してくださり、綿密な資料と解説、たくさんのことを丁寧に分かりやすく説明していただいたBENI さんに感謝です。

浅く狭くでもって、少しずつ手放したりの私の着物ライフですが、数々の秘蔵の着物や帯を見せていただいて、また少し心が動きました。
展示品の中には販売されるものもありましたが、目に留まった帯は秘蔵中の秘蔵もの。
いろんな世代の方たちへ着物に慣れ親しんでもらえればと、着物まわりのレンタルを計画中だそうですので、機会あるごとに利用させてもらおうと思っています。

展示されていた紬の中に、Cさんゆかりの紬と全く同じ久米島紬(※)があったのを見て、ふと思い出したのですが、数年前の甥っ子の結婚式の朝、焦げ茶の無地紬を纏い、帯は持参して、BENI さんに袋帯を締めていただきました。
その時持って行った自分の袋帯よりも、BENI さんの品格のある袋帯の方が合っていたので、急遽レンタルしました。

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その帯が展示品の中になかったので、BENI さんに尋ねると、「手放すことがあったら声を掛けてください」と伝えたことを覚えていてくださって、別の棚から持ってきてくださいました。
地模様そのものよりも色合いでコーディネートするので、格式として縞の久米島紬に合わせても大丈夫なんだろうかとの問いに、大丈夫との太鼓判をもらいました。
受け取りに行ける日が楽しみです。
 

※久米島紬のこと

「和空 BENI」を設計・監修したCさんが、男物の古い羽織を見て私が思い浮かんだ・・・とプレゼントしてくださったもので、洗いに出す前に解いて手紬だと分かり、単衣に仕立ててもらった一枚ですが、昨年秋に手放した帯や、手元に残っている帯にも、この紬としっくりくるものがなかったのでした。

なんとか行く時間を取れた私が久米島紬を見て思い出したのと、企画展が終わっても待ってくださったうえに、数年前の出来事を切りだした私の言葉を喜んでくださったBENI さん・・・
納まるところに納まるようになっているんですね。
3月から絶えないサイト制作依頼は、カメラもそうでしたが、このためもと、依頼してくださった方や天の采配?に感謝しております。