楽天SHOWTIME(プレミアム見放題パック・・今月から視聴を解約)の一番人気(視聴回数)は、「宮~Love in Palace(2006年)」で、私も何度か観ました。
2度目の視聴で気が付いたのが、背景の壁に貼ってるポスターで、一人はハ・ジウォンだろうと思いました。

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ハ・ジウォンのドラマは、「チェオクの剣(2003年)」を観たのが最初で、空中を駆け回るワイヤーアクションがSFっぽく感じたのと、女優としてのハ・ジウォンに関心が薄かったのですが、続いて観た「奇皇后(2013年-2014年)」「ファン・ジニ(2006年)」でファンになり、そのあとジェミン(チョ・インソン)の演技に涙した「バリでの出来事(2004年)」、スタントを使わずワイヤーアクションなどに挑んだという「シークレット・ガーデン(2010年)」「キング ~Two Hearts(2012年)」を観ました。

ハ・ジウォンは、ジャズダンス・合気道を趣味とし、特技は剣道・ゴルフ・乗馬だそうで、史劇やアクションもの、「ファンジニ」で演じた舞もハ・ジウォンならではで、幅の広さと厚みが演技にも表れてるし、私的には、キッとした表情を見せるハ・ジウォンに魅力を感じています。

それまで観たドラマでポスターのカットに記憶がなく、ひょっとしたら「宮~Love in Palace」主演のチュ・ジフンなのかなぁと思いつつも、そのままになっていました。

後日、ふとポスターのことを思い出して、Wikipeddia でハ・ジウォンの映画をチェックしたところ、「デュエリスト(2005年)」だと分かり、DVD をレンタルしました。

 

原作は「チェオクの剣」と同じ茶母(タモ)だそうで、デュエリストは〈刑事〉の意。
ナムスン(ハ・ジウォン) の男勝りでコミカルな表情や、‟悲しい目”(カン・ドンウォン)”に恋した切なさの表現、‟悲しい目”の剣の舞(これも美しいシーンです)、‟悲しい目”とナムスンの闘いのシーンは剣術とタンゴ(6ケ月間訓練)を融合したものだそうで、中でも降りしきる雪の中での最後の闘いは、息をのむほど美しく悲しく切なくて、観終わったあとも、しばらく余韻に浸った映画でした。

つい先日、ドラマ「モデル」のレンタル落ちのDVD をAmazon で購入した際、「デュエリスト」も探したら、なんと「デュエリスト コレクターズBOX (初回限定生産) 」が中古で¥597! しかもポイントがあったので、ゼロ円で手に入れました。

日本版の他に、韓国版と記者会見やインタビュー(Youtube でも視聴可)、メイキング(演出・美術・対談)などの特典ディスクが3枚セットになっています。
すべてにおいて一人で行うスタイルのイ・ミョンセ監督のもと、韓国ではまだ取り入れられてなかったCG 合成・エフェクトをも駆使し、一年をかけて作られた特殊な映画だったようです。

メイキングでは、監督や俳優の映画に対する想い、美術・衣装・音楽・編集それぞれの立場から、イ監督への尊敬と、手法に戸惑いながらもやり遂げた達成感を。また、監督つきっきりの演技指導(百変化の顔の表情は、何度観ても飽きない)だったハ・ジウォンは特別な作品とも語っていました。
中でも映画の編集を手掛けたコ・イムピョの話・・・長く記憶に残る、残したい作品。イ・ミョンセ監督の一部のファンのためだけでなく、たくさんの人に彼の映画を共感・興奮し、涙を流してもらいたい。芸術性を保ちながらも、観る人とともに呼吸できる映画、親しみやすい映画を目指して(観客動員が伸びなかった要因)・・・に、イ・ミョンセ監督のほかの作品にも興味がわきました。

- Wikipeddia より -

イ・ミョンセ監督の7作目の作品。
第25回韓国映画評論家協会賞、第42回 百想芸術大賞、第26回 青龍映画賞、第43回 大鐘賞映画祭にて多数の賞を受賞。

李氏朝鮮時代を背景に、追う者と追われる者のかなわぬ恋を、豊かな色彩・多彩な音楽・タンゴをベースに取り入れた剣術と、大胆な構図・カメラワーク・編集で、幻想的に描いた作品。

ストーリー
国中に偽金が出回り、捜査に取り組む刑事たち。市場で張り込み捜査を行うナムスンの前で、仮面の男が2人の男を瞬時のうちに斬殺した。偽金の鋳型が隠されていた仏像を持ち去ろうとしたその男の目が、ナムスンの心に残る。捜査を進めるうちに刑事たちは、ソン長官と「悲しい目」と呼ばれる男に目星をつける。
人一倍仕事に熱心に打ち込んできたナムスンと、刺客として心を殺して生きて来た「悲しい目」。二人の心は剣を交えるほどに揺れる。

原作との比較
原作はコミックで、パン・ハッキ作の『茶母』(タモ)。ハ・ジウォン主演でTVドラマ化された。題名は『チェオクの剣』。『デュエリスト』では『チェオクの剣』のチェオクをナムスンにし、「悲しい目」を登場させた。
韓国版には序章と終章があり、共に、語り手が酒を飲みながら話すシーンになっており、語り手が語る物語が本題となっている。日本版はラブストーリーの色を強くするために本題のみとなっている。