韓流ものの俳優のプロフィールをチェックして、1997年~2015年のドラマや映画から、観たいものをピックアップ。
レンタルで届いたDVD が、なぜか再生できないのもあったりして、最後の借りた20 枚のうち11枚は観ずに返却でしたが、8 月中旬からラッシュのように続いた探索・鑑賞は、先週のレンタルをもって、とりあえず終止符を打ちました。
歴史劇ものから始まった韓流ドラマ巡りの最後に観たのが、パクシニャン、ムン・グニョン主演の「風の絵師」(2008年)でした。
容姿も声も中世的なムン・グニョン(ドラマ制作時はたぶん20歳)演ずるシン・ユンボクも魅力的ですが、妓生(キーセン)の衣装をまとった15 話での、息をのむほどの美しさに、そのシーンを何度もリピートしたほどで、韓国ものは、俳優の顔のアップで、セリフ以上の表情と魅力を引き出しすのが、つくづく上手いなぁと思います。
チャン・テユの演出力、パクシニャン(キム・ホンド役)とムン・グニョン(シン・ユンボク役)のキャスト(頭の中で勝手に他の俳優をキャスティングしても、私は思い浮かばない)、さらさらと描かれる筆さばきにも驚きで、映像の美しさと質の高いドラマに感嘆でした。
チョ・ソンモの「風の歌」(主題歌)も、たまらなく好きです。
サビの2小節目にくると、胸にぐっと迫るものがあり、思わずウルウル・・・
「風の絵師」は、楽天SHOWTIME(ショウタイム)で1話のみ無料で視聴できます。
この1話からして、最後まで観たい! という衝動に駆られました。
http://video.rakuten.co.jp/content/21818/
ドラマの詳細は下記のサイトで紹介されています。
http://www.kntv.co.jp/prog/detail/?p=4498
http://www.showtime.jp/special/korea/guide/eshi/
http://ameblo.jp/umekichi-385/entry-11493407610.html より
檀園(タンウォン)こと金弘道(キム・ホンド) と蕙園(ヘウォン)こと申潤福(シン・ユンボク) 18世紀末 < 英祖と正祖の時代> 漢城でこの二人の絵師が人気を博していた。ドラマの通りに画風は対照的なものでした。キムホンド1745年生まれ、ユンボクは1758年生まれ。
史実でのキムホンドは中人の家に生まれ母方が図画署(トファン)の画員で宮廷画家を多数輩出した家柄だった。ゆえに幼少期より天才的な才能があったといわれている。師匠にあたる姜世晃(カンセファン)曰く、「檀園は、幼いころから描けない絵がなかった。人物、山水、神仙、仏画、花と果物、鳥と虫、魚と犬にいたるまで全て絶品に該当し彼に対抗する者はいなかった」という。
実際に、キムホンドは師匠カンセファンの推挙によって20歳前に図画署の画員になり、ドラマ「イ・サン」にもあった華城への行幸する様子の絵を担当している。王の行列が川を渡るために丁若鏞が作った船橋も描いていました。 -連作屏風絵『華城行幸図屏風』韓国国立古宮博物館蔵-。
キムホンドは図画署の画員の最高の名誉職とされる御真画師に選ばれ、1773年英祖の御真と王世孫だった頃の正祖の肖像画を製作。1781年と1791年に正祖の御真を描くなど、御真画師を3回も務めた。そしてキムホンドは従六品東班職の位階を与えられた。中人出身ながら懸監(ヒョウンガム)就任-ですが、キムホンドは庶民の中で暮らすことを好んだ。40代のころに描いたとされる「檀園風俗帖」は庶民生活のあらゆる局面をテーマに取り組んでいる。
官職を離れると絵を描くことだけに専念し、山川画、花鳥画、人物画など数々の名作を送りだした。現在は300点余りの作品が確認されているが、没年は不明。
「風の絵師」に主演したパク・シニャンやムン・グニョンの、他の作品を観たくなりました。
俳優のプロフィールにはヒット作や最新作などが記されていて、パク・シニャンの場合は「パリの恋人」もあったので、さっそくAmazonプライムで視聴したものの、1話の途中でやめました。
ドラマ制作前に予定されていたというキム・ソナが主演だったら最終話まで観たかもしれないけど、俳優、それも女優で観るタイプな自分を、あらためて認識したドラマでした。
一方、ムン・グニョンの主演作品は、下記のドラマと映画を観ました。
いまでも Amazonプライムで視聴可能な「メリは外泊中」は、ドラマ好きで情の深いキュートな女性を演じていて、・・・一番大切なものは「愛」よりも「情」とのセリフに、ふと、若かりし頃に母から、薄情な娘だと言われたことを思い出しました(^^;
情の深さが、人の心を癒し、人間性をも目覚めさせる大切な要素だということと、ドラマ制作をテーマにしたストーリーも楽しめた作品でした。
ところで、このドラマに限らず、アルマイトの両手鍋でラーメンを作り、鍋蓋を器にして食べるシーンは多々あって、韓国の食文化の一つなんだろうかと。
お鍋から直接食べることは、お国問わずかもしれないけど、アルマイトの両手鍋にご飯とキムチやナムルを入れてグルグル混ぜて、そのままスプーンやお玉で食べるシーンや、箸があってもスプーンでご飯を食べたり、左手は添えなかったり、相手に食べさせるシーンにも、食文化の違いを感じました。
ムン・グニョンの映画では、役作りのためにトライしたであろう「ダンサーの純情」での、情熱的なラテンダンスの場面に目が釘付け!
俳優としてのムン・グニョンの幅広さ、奥深さを感じた作品でした。
韓国のドラマや映画には、俳優たちの趣味や特技がストーリーに組み込まれていること多々あって、「私の名前はキム・サムスン」でのヒョンビンの水泳シーンに「なんでバタフライなの?」と思ったら、10年間水泳選手として活躍してきたスポーツマン・・・だったことを後に知ったのと、共演のキム・ソナもダンスやピアノを織り込んでるドラマが、けっこうありました。
観たドラマ
明成皇后(2003年、KBS)
風の絵師(2008年、SBS)
シンデレラのお姉さん(2010年、KBS)
メリは外泊中(2010年、KBS)
清潭洞アリス(2012年、SBS)
火の女神ジョンイ(2013年、MBC)
観た映画
マイ・リトル・ブライド(2004年、原題:幼い新婦)
ダンサーの純情(2005年)
愛なんていらない(2006年、Love Me Not)