残るはサビと長毛黒。
夜じゅう捕獲器を仕掛けたけど、猫たちは見回りに来ただけでした。
もう4日間餌を置いてないので、来ては帰る2匹は、どこかで餌をもらってるかもしれません。

サビはいつも東の方から来るのと、畑の先のS邸の庭に置いてる椅子の上で、昼寝をしているサビを見たことがあったので、午後4時過ぎにTさんと二人でS邸へ行くと、今日は黒猫とサビが椅子の上にいました。
ただ捕獲したいサビとは違ってたようですが、ひょっとしたら周辺の猫のことをご存知かもしれないと思い、インターホンを押しましたが、あいにくお留守だったので、今度は長毛黒がいたのを見たことのある一軒家に行くと、こちらも車がなく、また時間を見計らってということになりました。

このあとTさんは仕事で、6時過ぎに私が捕獲機をセットしておき、そのあとS邸を訪ねました。
ちょうど娘さんが帰宅されたのと、私よりも少し上くらいのお母さんが話を聴いてくれました。
椅子の上にいた猫たちは飼い猫で、Sさんも周辺の野良猫をTNR されてるそうで、なんとお婆さんともお付き合いがあるとのことです。
捕獲したい猫のことはご存じないようで、お礼を述べて引き帰えし、今度は長毛黒がいそうなお宅のベルを押しましたが、反応が無く、車で待機して、猫たちが来るのを監視しました。

ほどなく長毛黒が、つづいてサビっぽい猫も来たものの、捕獲器の周りを歩きまわり、しばらくするとサビは東へ、長毛黒は訪ねたいお宅の方角へ立ち去っていきました。

6時20分頃に、ワゴン車が訪ねたいお宅へ入っていったので、車から降りて向かいました。
その家先の電柱の陰に長毛黒がいたので、車から降りてきた女性に、「この猫はどこの子かご存知ですか?」と聞くと、「Yさん(お婆さん)の猫です」と。

猫嫌いの長毛黒は、慕っていた親代わりのトラ猫と一緒に、そのお宅の一軒先へきてたそうです。
トラ猫が死んでしまい、一匹になっても来るけど、とても用心深く、「おいで」と言っても来なかったのが、そのうち来るようになり、家の中にも入るようになったとか。
ワクチンを注射してあげたいけど、Yさんの猫だから勝手なことはできないし、でも可愛くて、夜だけ家に入れてご飯をあげてるんだそうです。

それで、これ以上野良猫を増やさないためにハーツさんがTNR している事情と、里親が見つけられない猫たちはリリースするので、もし飼えるようであれば、手術もしてぜひ!とお願いしました。
チイちゃん(お婆さんが呼んでた名前)は、幸せな猫です。
 

これであとはサビだけになり、再び車中で待機して様子をみました。
サビはよく来るものの、捕獲器に入ろうとはしません。
8時半に、他で最後の一匹を捕獲したFさんたちが、効果抜群の餌吊り下げ式捕獲機を届けてくれたあと、Fさんは残り、これまでの経過など話しながら周辺を歩いて戻ると、吊り下げ式の捕獲器に入ってたのはサビ!
当初は11匹の予定が、これで18匹目の捕獲ですが、予定していたサビは、頭からお腹まで黒っぽくて、そこから後ろがサビ模様なんだそうです。
Sさんの飼い猫だと連れて行けないので、確認していただくためにSさん宅へ行くと、「うちのこは、その倍くらい大きいの」と。

どうしても最後の一匹が捕獲ならず、比較的暖かい夜だったので、昨夜に続いて夜じゅう仕掛け、退散したのが11時を回っていました。

追:明け方と朝に確認すると、捕獲器の前の誘導餌がそのままだったので、どうやらこの季節の夜中は歩き回らないのかもしれません。