ここしばらく4カ月に一度のクリーニングだけだった歯医者さんへ、今日から私にとっては大がかりな歯の治療が始まった。
上下の入れ歯の造り直しの前に、まず、どの歯を治すか(削って被せる)・・・なのだ。

一番候補は、歯の裏側が真っ黒になっている右上の5番で、その手前の4番も、横から穴が空いて心もとない。
左上3番だって、本来の半分くらいになっていて、この3本は入れ歯の爪の受けにもなっている。
右下の4番目は、長きにわたり、横が欠けたままになっていて、上下合わせて4本が治療要だ、と私は思っていた。

先生曰く、急を要するのは右上5番と右下4番の2本で、右上4番はそのままでいいが、左上4番(下の歯が当たってすり減っている)を治すなら、その下の歯(数少ない健康そうな歯の1本)を削らないとならないとのこと。

被せる材料の話になり、右上の5番目は、保険適用になる金属の上にプラスチックを被せたのを勧められた。
入れ歯の爪が引っ掛かる部分は、金属だけなので、見栄えと共に耐久性が、そこそこにあるんだと。

右下4番目は、保険適用が無いので、金属か、一番耐久性があって信頼性もある自費のジルコニアにすると7万円!
保険適用のプラスチックは被せ冠が厚くなるため、歯を削る部分が多くなるだけでなく、耐久性が無い・・・このことは、すでにYouTube で学習していたので、はなからプラスチックの選択肢が、私には無かった。
で、金属かジルコニアか・・・悩ましいところ。

入れ歯は3.4年すると合わなくなって造り直すことになるので、左上4番は今回でなく次回へ回すことにして、早速今日は、右上5番に取り掛かり、麻酔注射を打って削り、入れ歯のための型取り、仮歯の型取り、仮歯入れと調整もで、一時間ほどかかった。

痛くなければ、つい後回しにしがちな歯医者通いに、口の中全体を診て、最良の治療(経済的なことも鑑みて)を勧めて下さる私の主治医は、そろそろ80代なはずで、「先生がお元気なうちに」と決断するも、まだまだお元気な先生に「お疲れさまでした」、つい労いの挨拶をして治療室を後にした。

 

仮歯では、上に入れ歯を装着できないため、食事がままならない。
被せ冠が出来上がる8日後まで、あまり噛まなくてもいい食材で、食事をしなくてはならない。
風邪はめったに引かないし、悩むほどの体の支障はないものの、「歯」だけがネックの私。普通の食事がままならない不自由さと、数十年もの歯の手入れを怠ったツケをも味わっている。