今年の味噌仕込に取り掛かった。
大豆と糀を2kg ずつの予定だけど、糀の在庫が1kg しかなかったので、1kg の大豆を夕べ浸けておき、8時ごろからコンロにかけた。
お鍋は2つ。銅鍋は豆を煮るのに適してるけど、目一杯の分量だと吹きこぼれてばかりで、付きっきりになるか、時間がかかっても蓋をずらすかだけど、ふと思いついて土鍋の蓋をしたら、なんとサイズがぴったりでもって、穴があることで吹きこぼれず、まことに具合がいいのだった。
銅鍋4年目にしての気付きだけど、4時間たらずで潰しやすい柔らかさに煮えた。
9時過ぎ、警報機の取り替えにやってきたガス屋さんが、玄関を一歩入るなり
「えー、この家は違う・・・この辺の棟の担当だから、いろんなこと見てるけど、すごいなぁ・・・あ、格子戸も(PCの前の間仕切り)」と。
マンションだったら、きっと驚かれることないのにと思いながら
「床のクッションフロアの手入れが大変だから板を敷いただけだし、捨てられる建具をもらって建て込んだだけ」にはじまって、建具を取り払ったことやらなんやら、なんだか言い訳するように答えるのが常。大きな改装をしてるでなくとも、他と違うことに後ろめたいものがどこかあるのかもしれない私がいる。
帰りがけに、「また来れる仕事があったらいいのに、ガス漏れの点検は1年半後かぁ・・・」と。
この若者、インテリアに興味が有りそう。お味噌仕込んでなかったら、珈琲を淹れてあげたかも(笑)
続いて生命保険の方。息子に用事らしいけど、隔月にしか帰ってこないことを、玄関先で伝える。
東京にも客さんがいるから、直接会って確認したいようなことを言ってた。
大事なことかと思えば現状確認だという。ご苦労さま。
次男が所帯を持つまで、プランのアップはしないんじゃないかなぁ。
大豆を煮ている間に、昨年仕込んだ味噌約10kg を袋に詰めて冷蔵庫へ保存した。
いつもは表面にカビが発生するのに、詰めた分量が瓶の縁ぎりぎりだったので、瓶から溢れたエキスだけがカビていた。
味噌瓶を洗って熱湯消毒を済ませたが、今年は焼酎での消毒は無し。
昨年は、石川農園さんの大豆に、取り寄せの玄米糀。今年は正木さんの大豆に、石川農園さんの糀の予定だったけど、石川さんのご出産がかさなったこともあって、アツミスーパーの有機米糀にした。
手前味噌も始めの一歩から、ずいぶん経つが、大豆と糀と自然塩の分量は1対1対4~4.5に落ち着いた。
玄米糀を2年続けたけど、今回は白米糀に戻り、もう1kg は明日入荷。
煮あがった大豆を潰して冷ましてる間に、道具を片付け、そのあと塩切り糀と大豆を混ぜて団子を作る。
お昼ご飯のパスタを準備しながら、瓶に味噌団子を詰めて仮の封をする。
茹で上がったパスタに、一緒に茹でたブロッコリーと切干大根の煮物をのせて、パルメザンチーズをおろし、胡椒とシソオイルをかけまわす。
ひと仕事終えたあとの食事は、おいしいなぁ。
ふっと窓辺を見れば、めずらしくヒヨドリが蜜柑を啄ばんでいた。
蒸気で曇ったガラス窓に、警戒心が薄らいだのかな。