先日、ニコニコ生放送で、第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネートの「フード インク」(無料上映)を観た。
メーカに不都合な情報を隠蔽したり、遺伝子組み換え食品が市場に並ぶのは、日本でも同じこと。
「畑からスーパーへ」のモンサントの流儀を見るにつけ、空恐ろしくなる。
何を食べるかは私たちの未来にも関わってくることで、だれもが自分のこととして考えるときがきてるのだと思った。
スーパー(米国での)の食品の原料の90%は、コーンか大豆が含まれている。
それらを食品添加物・乳化剤・高果糖コーンシロップ・肉や魚の配合飼料など、食べ物をパーツとして設計され、食感や味の元となる。
パーツ・・・まるで機械部品のように食品が作られる。いえ、ひょっとしたら人間の飼料なのかも。
遺伝子組み換え食品は、大豆・コーン・菜種・綿実・ジャガイモ・甜菜・アルファルファ・パパイヤで、大豆・コーン・菜種・綿実のほとんどは油として利用される。
日本では遺伝子組み換えの表示を義務付けられていが、たとえばスナック菓子のように加工されてしまうと表示されなくなる。避けているつもりでも、実はあらゆる食品に使われている。
アメリカ人は一年に、90キロ以上の肉を食べるという。その牛はコーンを食べるようにはできていない。
コーン飼料によって大腸菌も進化し、O-157が発生。
CAFU(集中家畜飼育場)での鶏、牛、豚の飼育を見てると、ベジタリアンでなくとも口にしたくないと思った。
もちろん、その情報は隠される。
ただ、健康な飼育をしている養鶏、養豚、酪農家もいて、消費者が求めれば市場に出回る。売れるものを仕入れるのがスーパーであり生産者なのは、どの国でも同じ。
1980年に遺伝子組み換えの特許を認めた。
DDTや枯れ葉剤(ベトナムで使用)、除草剤などをつくっていたモンサント社が、遺伝子組み換え大豆にラウンドアップ(除草剤)の耐性を持つことを知る。
1996年、耐性大豆(遺伝子組み換え)を売り始めた頃、モンサントの特許遺伝子を持つ大豆は、全米の2%だったのが、2008年には90%を占めている。
種子の保存を禁止し、違反すると訴訟に持っていく。
種子を洗浄すると、翌年も蒔けるが、特許侵害で訴える
米国でモンサントと闘っている農家もいるが、闘うより罰金を払う方が安いので、「和解」という形で農家が折れる。
モンサントの支配は巨大化し、政界との癒着も大きな問題で、農家が種子を保存することを企業が禁ずる・・・過去25年間、政府は本来管理すべき企業に管理されていた。また、民間の専門家も官僚に取り込まれてしまう。
遺伝子組み換えの表示について、FDAは、表示の義務はないと判断した。
カロリー表示やトランス脂肪酸についてはファーストフード業界、肉の産地は生肉業界、遺伝子組み換えやクローンの非表示・・・企業は成分を隠したいだけでなく、製品を批判することさえ「風評被害」と言う名の違法行為にしてしまった。
自分たちが何を食べているかは、消費者の目から隠されている。
ここまで観てきて、企業優先の食の世界というものに戦慄したが、健康被害などの体験や意識の目覚めを通して、食の世界を変え、本来のものに帰依する・・・これが「天の摂理」なのかなぁと思った。
近年、工業製品がどのようにつくられていくか連日ニュースで暴露され、個人の消費者が、最大の企業を変えた。健全なよい食品を要求することで、変わっていく。
システムを変えるチャンスが、1日に3回ある(食事のこと)
環境を大事にする企業から買う
労働者や動物に優しい企業から買う
スーパーに行ったら、旬のものを買う・成分を知る・ラベルを読む
地産食品を買う
農家の直販で買う
家庭菜園を楽しむ(たとえ小さくでも)
家族みんなで料理を作り、家族揃って食べる
健康な食品は私たちの権利
直販店でフードタンプが使えるかどうか確かめる
健康な給食を教育委員会に要求する
FDAと農務者は健康を守るか?
食品安全基準の強化とケヴィン法を議会に求める
食膳の祈りなら食物に捧げよう
「わたたち、そして、この惑星の健康をお守り下さい」と
世界は変えられる
一口ずつ
変革を心から求めよう