サイエンスコアで開催の、世界各国雑貨やハンドメイド雑貨・お菓子など販売の「タラートチャオ」と「ベジライフ フェスタ」の一日目に行ってきた。
「廻り屋」さんのマクロビ弁当とパン屋さんのノアレザンを買って、11時からスタートの「ベジライフ フェスタ」トークを聴いた。
11:00~ 「ひろがろう 気持ちのいいベジライフ」 廻り屋 代表・加藤万晴さん
ご両親の死を通して、食生活の見直しと変革を目指し、マクロビへの道のりを語られた。
「人は食べ物でつくられる」と、どこかの本で読んだけど、お肉大好きだった加藤さんが、ベジライフになって心身ともに変わったことを実感されたという。
過度に味付けされたものや合成添加物まみれの食生活で、それが「オイシイ」と思わされているが、体は悲鳴を上げ、それが病へとつながる。
本来持っている味覚が損なわれている昨今、それでも舌の細胞は3日で生まれ変わるので、ベジライフを続けていけば、体が「美味しい」と感じ、精神共に健康になっていく。
物事を広く深く洞察し、哲学をももった加藤さんのお話を聴いて、「人を変えるのでなく、自分が変わっていく」ことの意味を教えられた。
12:00~ 「地球環境時代の暮らし方」 福津農園 園主・松沢政満さん
新城の山で有機循環農法を実践されている、朝市でもお馴染みの松沢さんは、帰郷して農業に取り組まれ35年になるが、最初に遭遇したのが、裏山のゴルフ場建設だった。
市政共に受け入れ態勢であり、市民と反対運動を続ける中で「村八分」を余儀なくされたという。1989年のことである。
2009年、中学校の総合学習で「地域の宝」として認証された。
村八分を仕掛けた孫世代からで、農村の若者に、小さい有機循環農業が認められたことへの喜びと共に「世代の責任」を果たした証として感慨深いものがあったそうで、聴いてる私も、うるうる。
松沢さんの有機循環農法は、木村秋則さんや福岡正信さんの農法と目指す方向は同じで、自然界の生態系が織りなす循環がお手本。
不耕起・無肥料で、草に守られて野菜が育ち、その草を刈って土に返す。
山の中だから、当然イノシシや猿なども共存だが、放し飼いの愛犬が働いてくれる。
平飼いの鶏を配合飼料を使わず飼育し、鶏に害を及ぼすネズミは猫が退治するし、草を食むヤギ達も、福津農園の働き手であり、家族でもある。
生き物を飼い農業をしていると、世界へ旅をすることは出来ないが、年間1500人余りの人が農園を訪れ、世界各地からもやってくるという。
地元の小学生も四季を通じて体験学習にやって来る。
初夏は田植えの草取りだが、子供たちの目的は水棲動物と戯れること。
山や田畑には、たくさんの生き物が棲息し共生していて、それらとともに循環して命をつなぐ。
そうした生き物に触れ、手のひらにのせたカエルの感触を体感すれば、小さな生き物の命との共生を感じ取り、次世代への思いも培ってくれるだろうと仰っていた。
濃い内容を1時間に凝縮してのお話に聞き入る人の中に、子育て中の若い世代が少なからずいたことに、自分のことのように嬉しく思った。
このあと、所用で一旦帰宅し、再度サイエンスコアに向かった。
午後2時からの「音を楽しむヨガ」は、Chiaki ちゃんたちで、すでに始まっていた。
この時間は、アジアン雑貨をじっくり見て回った。
アジアン雑貨は好きなので一通り見て回り、「Cha-min」のソックスをリストアップ。三ケ日のアジアン雑貨「ジャムー」も出店されていて、何年かぶりにお会いした。
そして、13日最後のトークは、アーティストでもあり、フォルムデザイン事務所代表の村田弘志さん。
15:00~ 「あたらしい時代に生きる進化する人々と地球の形」
イルミナティという言葉を目にしたのは、3.4年ほど前だったかなぁ。
世界を思うがままに操る世界政府という存在があり、会議なるもので世界の方向を決める・・・ロス・チャイルドやロックフェラーの名があり、メンバーの中には今の日本政府の参与の一人でもある日本人の名前もあった。
他のテーマに関心があって借りたので、見てはならないような未知の世界の存在に、半信半疑の書物だった。
村田弘志さんの用意されたパネルには、地球人類の構造をピラミッドに見立て、底辺側に我々一般人、その上部は支配者側で、イルミナティと記されていた。
つまり、我々は支配(別の言い方をすればマインドコントロールかな)されてる側で、戦後の教育にしても企業にしても、すべて勝ち負けの「競争社会」で支配されているという。
薬づけの医療の裏側にあるもの、新種のウィルスやインフルエンザとワクチン、TPP、戦争・・・それら全てに支配者の意図があることを、ネットで情報を得られる今、半信半疑から真実だと確信できるようになった。
村田さんのことを、我が家を訪れた若い友人から聞いたとき、こうした身近にもネットワークを広げていこうと行動されている人がいるのを知って、正直びっくりだったが、事前に書物やネットで裏社会の情報があったので、村田さんのお話に違和感が無いだけでなく、ならばどのように対処すべきかのポイントを、図形や模型を通して解説されて、とても分かりやすかった。
「百一匹目の猿現象」というのがある。
これもイルミナティという言葉を知った頃に読んだ本に書いてあったもので、
宮崎県串間市の幸島に棲息する猿の一頭がイモを洗って食べるようになり、同行動を取る猿の数が閾値(ワトソンは仮に100匹としている)を超えたときその行動が群れ全体に広がり、さらに場所を隔てた大分県高崎山の猿の群れでも突然この行動が見られるようになったという。
このように「ある行動、考えなどが、ある一定数を超えると、これが接触のない同類の仲間にも伝播する」という存在しない現象を指す。(Wikioedia より)
人を、世の中を変えていこうと思うのでなく、一人一人が真実に目覚め、意識を持って善いと思うことを実践していくと、いつしか伝播して、周りの人も世の中も変わっていく。点が線で繋がってネットワークとなり、地域コアができていく・・・そんな時代に移行していくのかもしれない。
「ベジライフ フェスタ」の、いろんなかたのお話を聞きながら、自分も「百一匹目の猿」になった頃のことを、ふと思い出した一日だった。