「日本有機農業研究会全国大会」 「食がもたらす健康障害」 P2
2.自然治癒力(生命力)を引き出す
■自然治癒力とは
劣悪な環境でも生きていられるのは、自然治癒力(生命力)を持っているから。
みなさんのお腹の中にダイオキシンがたっぷり入っている。
体に入ったものを早く出せないか・・・方法がある。
母乳から、9割のダイオキシンが排出される。問題は誰が飲むか・・・
出産までにデトックス(解毒)しておく。
緑黄野菜には、ドックス(解毒効果)と癌抑制作用がある。
アメリカでは一日6皿の野菜を奨励している。
その成果あって、癌が減ってきているが、日本は逆に増加している。
■トマトの生命力
1986年筑波博の政府テーマ館に出展された、「トマトの樹」を育てた野沢さんにお会いした。
野沢さんは、一切の化学肥料を使わず、普通の種に普通の肥料を使っただけ。
ただし、根が自由に生えるために水の中で栽培し、酸素欠乏を避けるために空気を流した。
幹が倒れるのでネットで支え、温度を保つために温室にした。
脇目も切らずに、とにかくトマトのようように、徹底的に環境を整備した。(ハイポニカ農法)
何個のトマトが生ったか?
普通のトマトは、通常40〜60個生るというが、野沢さんのトマトは、なんと13,000個以上!
野沢さんは、トマトに「何個生れ」とは言わなかった。
「私はトマトの力を信じています。愛情を持って、トマトにとってよい環境をつくりました」
ただひたすらトマトを信じ、トマトにとってよき環境を整えただけという。
「はずがない」と思っていると、常識的にしか育たない。無限の生命力を信じて育てると、13,000個。
生命力(自然治癒力)を引き出す鍵は「信じる心」
「信念の限界が、現実の限界である」
これこそが、実は自然治癒力を引き出すために、とっても大切な『法則』なのかもしれない。
癌が治るのも治らないのも、トレーニングで何とでもなる。
■自然治癒力を湧現する7つの方法
1. 『寝ること』
どんな健康法にも勝る、一番のベースです。勤勉な日本人は、寝る時間を惜しんで仕事をするが、これが一番の早死パターンで、過労死という。
たった10分でもいいから寝る。講演会でも・・・ただし、いびきと鼻はたれない。(爆笑)
安眠グッズはダメ。如何に寝るかの努力をしても寝れないもので、如何に昼を元気に起きているかの努力をするといい。
よく、「コロッと死にたい」と言うが、コロッと寝れる人は、コロッと死ねるから安心してください。
コロッと寝るためには、昼間の時間(人生)を、一生懸命生きる努力をするといい。
2.『規則正しい生活スタイル』
風邪の原因はウイルスではない。ライフスタイル(不規則な生活)が引き込むのである。
一日の生活の中で決めることは、朝起きる時間、夜寝る時間、食事の時間の3つだけで、自ずと規則正しい生活になる。
3.『正しい食事』
体は、「食べ物」「水」「空気」の3つで出来ている。健康な体を作るのには、良い材料が必要であり、正しい食事が大切。
正しい食事の定義・・・「遺伝子に相応しい食事」の3つの基準
季節のもの・土地のもの・腹7分目
バナナは一ヶ月かけて船で運ばれるので、ポストハーベストする。(日本に運ぶまでの長い間、病害にならないように収穫の後、防カピ剤や保存料などの化学薬品)
誰のためか?
トマトやスイカは体を冷やすのに、冬でもある。種無し葡萄は、まともか・・・
利便性だけを求めてはいけないし、日本人の遺伝子的には、もっと粗食でいい。
抗癌作用のあるもの・・・玄米の糠(アラビノキラン・レンチンプラス)
玄米が美味しくない場合は、五分つきにして、出来た糠を炒って大匙2杯を食べるとよい。
米ぬかの美味しい食べ方を工夫してください。
長岡式酵素玄米・・・これは美味しい! この玄米なら癌が消える。
4.『適度な運動』
これはとても大切なことで、歩く行為を軽んじてはいけない。
歩くとは、神経系、呼吸器系、腎泌尿器系、消化器系、筋肉骨格系、免疫系などを等しく刺激して、体のバランスをとってくれる。
一日30分歩く人と歩かない人とでは、心臓、骨、癌や認知症の予防に対して、男性で4倍、女性で16倍の差がある。
朝日が昇るときが良い。朝日を浴びてパワーをもらう。
5.『よく笑う』
笑うことによって、NK活性(がん細胞を抑制する免疫担当の細胞)が顕著に上昇する。
人は40歳を過ぎると、一日3000個のがん細胞ができるが、ひと笑いで3000個の癌が消える!
ただし、ワッハッハ(横隔膜が振動する)という笑い方を。(このセミナーで、2週間分は笑った)
泣くのも同じことで、大泣きをした後、すっきりする。
その反対は「怒り」。我慢するのもいけない。
6.『呼吸法(瞑想・気功)』
自分の臓器の中で、唯一コントロール出来るのは肺だけ。
呼吸は、はく事に意味があり、出すことが大事。入れる前に十分出すことが大切。(デトックス)
3.7.8 ・・・ 3 秒で鼻から吸う → 7 秒息を止める → 8 秒で口から吐く
朝3分やると、臓器が整う(1分間で4回くらい)
7.『思いやり=違いを認めること』
「誉められた時」「認められた時」に喜びを感じる。この喜びの瞬間、私たちの生命力は、「自信」という形で大きく引き出される。
自信がある、つまり自分の生き方に信念があるという状態は、極めて病気にかかりにくいといえる。
人を思いやり、認め、誉めればこそ、誉められた人は自信を持ち、間違いなく生命力を上げていく。
この恩恵は、誉めた側にも同等以上に与えられる・・・「思いやりの法則」と呼んでいる。
ただ、思いやりすぎると、時には“重い槍”になる。
癌を告知されたときにたどる過程・・・・エリザベス・キュープラー・ロス
ショック
怒り・・・このときに慰めると、“重い槍”になる。そばにいて見守る
取り引き(どうやったら治るか)・・・この時になって対話が出来る
抑うつに入る・・・対話が出来ない
受容・・・心がまた開く
いつでも どこでも だれでもできる「笑う」と「思いやり」は、人間しか出来ない営み。
健康のために出費がかさむというのは、本当の健康法ではない。
本当の健康とは
私たちは、健康のために生きているのではない。健康であれば、人生の目的を生きることができる。
本当の健康とは、私たちが真にしたいことを成しやすくする「条件」であった。
健康が条件である以上、病気もまた条件である。
大切なことは、如何に向き合うか、如何に生きるかということ。
条件の中で一生懸命生きる姿にこそ、生きる価値、人生の価値、その人の価値が現れるのだと思う。
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