店舗入口に掛ける暖簾を、最近良く見かけるようになりました。『商店建築』の本を見ていても設計者がロゴや看板もデザインすることが多いようで、
きっと店舗設計の総仕上げなのでしょう。見ていて楽しくなります。いつか“暖簾特集”をやってみたい・・・おっと、話はそれましたが、
『臺眠』(DAI MIN)の暖簾も、いいデザインです。
中に入ると、土壁の表情が面白く、ステキなしつらえ。JAZZが流れるというカフェもさぞかし、と思ったら準備中でした。
2階へ行くと、酒樽の底板を利用した木村二郎作の大きなテーブルが、でーんとすごい存在感です。席につくと、店員さんがボトルに入ったお水を持ってきて、栓を開けてグラスに注いでくれました。
ここは清酒『七賢』の蔵元が経営しているお店で、お水はお酒の仕込水。 さて、設計者のコンセプトと経営者がすれ違うと、どこかチグハグするものです。
これまでそんな店舗を幾度か見てきましたが、「ここもね」とは、ちょっと辛めの“ギャラリー評論家”我ら三人の一致した意見でした。
店を出ると「ご来店、ありがとうございました」と、頭上のスピーカーがお見送り。
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