名倉で開催されていたイベント『Art Festival』のひとつ加藤甫氏主宰の『LUBRA JACK』には、 きこりの加藤氏が山仕事の傍ら、出会った切り株や枝・朽ちゆく幹・枝芯を丹精こめて磨き創りあげ、家具やオブジェ等に蘇った作品が展示されていました。 訪れた多くの人を感動させた作品の一部をご紹介します。



ほのかな光を放つランプが、さりげなく置かれているカメラ・本・カップなどと共に、ノスタルジックな雰囲気を漂わせています。 このランプが一番人気だったのも頷けます。写真には写っていませんが、大きな肘掛け椅子もこれまたいいのでした。

古材と枝芯を組み合わせた“花入れ(左)”は、おおらかに活けられた黄色の枝花と古材の黒のコントラストがなんともステキです。 いつもでしたら「出会いよねー」と手を打つのですが、かなりのボリュームに「どこに置いたらいいの」と自問自答。次の日もそのまた次の日も、 頭の中は“花入れ”のことばかりです。4日後、「まだあれば」との想いを抱いて再び訪れました。が、残念ながら売約済みでした。
いろんな形が観る人の想像を掻き立てる作品は、樹木も枝芯の中も腐って固い部分だけが残ったものだそうです。木の節が幹の中でこんな風に円錐状になっていたなんて!
 
        

樹木の歴史に思いを馳せて、ゆるりと時を過ごすのもまたおつなもの。
さりげないコーディネートが作品の持ち味を引き出しています。



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