茶房日々 02
( 2008.6 )

6月の 茶房 日々 「梅と雨」

梅の大木から収穫して6つの瓶に仕込まれた梅が、甘酸っぱい芳香を漂わせ、
傍らに生けられた梅の実の母でもある枝が、たくさんの子どもたちを見守るように枝垂れていました。
瓶の間で、かくれんぼしてるのだぁれ?
ただ置かれているのでなく、さりげなくストーリーが・・・




訪れる人が引きも切らず、各々の場所で雨を楽しんでいます。
丸いテーブルに座った私も、『日々』の空気と室礼、降りそそぐ雨
そして新しい Macrobiotioc Sweetの“葛寄せ”とお茶で、ひとときを楽しみました。


障子を御簾に替え、青い毛氈とブルーの紫陽花が涼やかです。
床の間の書は、「雨」。


水を張った器に浮かべた、気配で揺らめくタンポポの綿毛。
こんな発想が、とても新鮮でした。



“草の上の茶室”を望む西側の席のテーブルが
水をたたえたように、涼しげな鏡とガラスのテーブルになり、天地反転の景色を映し出していました。

梅の香をきき、雨を存分に愉しんだ6月も終り、7月へ。
7月は、11日(金)・12日(土)・13日(日)の3日間オープンです。