「大人のバレンタイン」 重野佐和子著 1,300円(税別)
表紙の写真に惹かれて買った「大人のバレインタイン」のカメラマンは、長嶺輝明さんと同じく大好きな、美味しいものを美しく撮る渡邉文彦さんです。
シックな色づかいとアートディレクションも冴えて、作る作らないを問わず写真を眺めていたくて、我が家の Library に加わりました。
この本をパラパラと見ていたら、なんだか私でも作れそうな気がして、さっそく材料を調達し、3種類のアレンジチョコに挑戦しました。
もちろん初歩ですから、ごく簡単なものばかりです。よろしかったら、あなたもいかが?
Orangette(オランジェット) オレンジピールのチョコレート掛け
オレンジピールが無かったので、パパイヤピールで代用です。
湯せんがしやすいようにカットされた、クーベルチュール・スゥイート60gをボウルに入れて溶かし(お湯の温度は50度くらい)、
お鍋から外してカカオマス(甘味の全くないチョコ)60gを加えてゴムベラで混ぜ、滑らかになったら、食べやすい長さに切ったピール100gを、3分の2くらいまでくぐらせ、
余分なチョコレートを落して、オーブンシート(パウンドケーキ用の敷紙をまな板の上に敷いて使いました)に並べ、涼しい所に一時間くらい置いて固めます。
・・・とありましたが、計りがないので目分量。あまり甘くないクーベルチュールだったので、カカオマスはその3分の1くらいにしました。
固まったチョコレートは、シートからきれいに外せました。これはなかなかの出来栄え!
湯せんの温度がキーワードで、これによって美しい艶と味がでるかどうかが決るんだそうです。計りと温度計を買わなくてはね。
Chocolat fin aux Sesames(ショコラ ファン オ セザム)
黒ごまのパリパリチョコ
煎った黒ごまを湯せんしたチョコレートに混ぜ、スプーンですくってシートの上でのばした、おせんべいみたいなチョコレートで、
材料は、ビターチョコレート50gに、黒ごまを大さじ1杯半で、10〜12枚できるそうです。
私はオランジェットの残りを使ったのと、ティースプーンでなく大匙を使ったので、ほろ苦く大きなおせんべいができてしまいました。
しかも、これを食べると、お歯黒状態。外出先では、とてもいただけません(笑)。
Mendiant(マンディアン)
ナッツやドライフルーツがのったチョコレートのこと
市販の角チョコは、リンツの厚めのチョコ“EXCELLENCE”を使いました。
キャレ(薄くて平らなチョコ・・・5〜6mmくらいがいい)1枚を電子レンジ(500W)に10秒かけてやわらかくし、
ドライフルーツやナッツを少量つけて、角チョコに貼りつけて冷ますのだそうです。
今回は、彩りのよいドライフルーツミックスだけを使って、角チョコにのせてみました。
リンツの“EXCELLENCE”は、ダークタイプのチョコレートだったので、電子レンジでやわらかくするのに、1分半もかかってしまいました。
それにダークでなく、ミルクの多いキャレの方が食べやすいとも反省。
いかがでした? とっても簡単そうでしょ。
どれも湯煎したチョコレートを付けたり、掛けたり、混ぜただけなの。
使う道具もリストされているのが、この本の良いところで、専門店の味には叶わなくとも、材料さえあれば思い立った時に作れてしまう、
そんな気にさせてくれる本でもありました。
梅酒とその梅の実を使ったガナッシュ、干しイチジクのガナッシュやレーズンのロシェ・・・いつかトライね。
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