古い町並みを生かした足助町は、紅葉の美しい香嵐渓や三州足助屋敷など、観光客で賑わうところです。その町並みの一角に、老舗の本屋『マンリン書店』があり、奥に続く『蔵の中のギャラリー』は、店内からも路地からでも入れます。
蔵に通ずる石壁に生けられた、一輪挿しの野花に出迎えられ、続いて石段を上ったところの、床のレンガや瓦・碍子などのアートに暫し見とれてしまい、建物そのものがギャラリー。建築やインテリアデザインに携わるものにも、必見のスポットです。
訪れる楽しみのひとつに、店主のこだわりとセンスが見所のしつらえがあります。野の花がさりげなく、時には華やかに生けられて、作品との相乗効果を生み出しています。
この日の企画展は、 『夏の蔵』というテーマで、呂宋と挑戦の家具・工芸と夏の花が、染色布“風が見える布”と共にしつらえてありました。
今回は外光のない空間の撮影でしたけど、フラッシュはもちろん三脚も使用せず、絞り2.8前後・シャッタースピードは、1/60から1/30くらいで撮ったので、鮮明さはないけれど、ギャラリーの雰囲気は感じられると思います。
ゆっくり鑑賞したあとは珈琲タイム、そして本でも探そうか・・・そんな楽しみもあるギャラリーです。(2001.7)
蔵の中のギャラリー
http://kuranonakagallery.com/