Take five
「テイクファイブ」

音楽との出会いは、エレクトーンが始まりでした。ポップス・ラテン・ボサノバ、そしジャズへと、テキストの曲が ジャンルを広げてくれたのです。

19歳の時、小さい頃からの憧れだったピアノを1年ほど習った後、ブームになりつつあったエレクトーンに転向しました。 年に一度催される講師たちのコンサートがあり、その頃のエレクトーン界は、ブラジル音楽や映画音楽・クラシック等の 弾き栄えのする曲をドラマチックに演奏すること多かった中で、私たちの先生が演奏した、ドラムとのデュオ「テイクファイブ」は、 とっても新鮮で衝撃的でした。

「自分のやりたい店」

がテーマのモデリング作品

この夢は

今でも“引き出し”の中に

ストックしています


(1987.11.16 撮影)

バイエルを終えた程度なのに、果敢にもチャレンジした私です。 が、なにせフラットが7つ!おまけに5/4拍子なものですから、おいそれとマスターできるものではありません。 デイブ ブルーベックのレコードを何度も聴いて、音楽を体に染み込ませ、指に覚えさせたものです。

それから3年後、半年レッスンしては、残りをスキー三昧だった私は、腰を据えてエレクトーンに取り組もうと、 “楽器の本場”浜松へ行きました。講師の前で「テイクファイブ」を演奏したところ、『講師養成クラス』への 編入となりました。エレクトーンプレイヤーになろうとか講師になりたかったわけではないけれど、 エネルギーに満ち溢れたクラスの雰囲気に、すっかり染まり、新しいエレクトーンを購入してやる気満々の私。 あの頃(1970年代)のエレクトーン界は爆発的に伸びた時代で、エレクトーン教室の講師が足りずに、 この養成クラスの何人かは”猫の手”に抜擢。私もそのうちの一人でした。
青春最中の私にとって、モダンジャズはちょっぴり“大人の音楽”の香りがし、大好きな「テイクファイブ」は JAZZとの出会いと、講師への道を切り開いてくれた想い出の曲です。

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