1950年の映画『TEA FOR TWO』で、主演のドリス・デイが歌い大ヒットした『2人でお茶を』は、
もともとは1925年のミュージカル「ノーノーナネット」の為に作られた曲だそうで、
JAZZのスタンダードナンバーとしても演奏されることの多い曲であります。
エレクトーンを弾かなくなって久しいので、最近のものがどんな楽器(というよりは機械モノ)になっているのか知りませんが、
15年程前に登場したFSシリーズは、シンセサイザー的要素と音色をいくつもセットしておけるプリセット機能、ステレオサウンドスピーカー、
多重演奏可能なROMが搭載された画期的な新商品でした。
新商品発表を兼ねたコンサートで、エレクトーンプレイヤーの松田昌さんが、その機能をフルに活用して演奏し、
時にトリオあるいはカルテット、またフルオーケストラかと思わせるようなビックサウンドに、
聴衆の誰もが感嘆し、「欲しーい!」と思わせるに充分でした。時はバブル期、こぞって買い換えました。もちろん私も。
衝撃的なFSサウンドコンサートのトップで演奏した『TEA FOR TWO』が、これまたご機嫌なアレンジで、
弾けもしないのに松田昌さんのアレンジ譜を買い、音色をなぞりました。
マスターするのは断念したけれど、『TEA FOR TWO』は今、私の携帯電話のオリジナル着信音のひとつとして入っています。
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