結婚式での披露宴でエレクトーン演奏をしていた頃、全体の流れをどの曲で作り上げていくかが楽しみでした。
式を終えた新郎新婦が、披露宴会場に参列者を迎えるのを“立礼”と言い、ゆったりとした音楽を2.3曲つないでいきます。
式を終えた後の新郎新婦入場は、「メンデルスゾーンの結婚行進曲」が正しいのですが、おごそかな気分をということで、「ワーグナー」を使いました。
開会の辞やら来賓の挨拶が続き、“ケーキカット”、”乾杯”続いて宴会に移り、BGMで華やかながらも和やかな雰囲気作りをします。
新郎新婦がお色直しで入退場しますが、キャンドルサービスは披露宴のクライマックスです。友人や同僚、ご家族、親戚にお礼の気持を込めて、テーブルの上のキャンドルに点火しながらゆっくりと進む新郎新婦。
最後のメモリアルキャンドルを前に、万感の思いを込めて点火!
そのタイミングに合わせて、音楽もクライマックスに持っていくのが、生演奏の醍醐味です。
キャンドルサービスのBGMは、ストーリー性のあるものとかデュエットものが多かったのですが、中でも好きなのは、ホイットニー・ヒューストンの「I KNOW HIM SO WELL」でした。
ホイットニーは、母のシシー・ヒューストン(元スウィート・インスピレーションズ・・・60〜70年代に活躍した人気女性ソウル・グループ)、
叔母に一連のバート・バカラック作品でお馴染みのディオンヌ・ワーウィックをもつ、いわゆるサラブレッド・シンガーとしても知られています。
「I KNOW HIM SO WELL」は、母シシー・ヒューストンとのデュエットで、私はどちらかというと、シシーの声と歌い方が好きです。
洋楽は曲想がいいとBGMにしていましたが、英語に疎いということもあって、どうかするとお目出度い場に相応しくない曲もあったりで、あとで知って冷や汗ものです。
「I KNOW HIM SO WELL」も訳詞を読むと、果してキャンドルサービスに相応しかったかどうか実は怪しいのですが、曲の美しさでレパートリーにしていた人も多かったようです。
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