「納豆と塩」 (2006.9.5)
■納豆にも添加物が?!
練り製品に、「無リン」と書いてなければ、重合リン酸塩が使われている。
重合リン酸塩は保水性を保つために入れられるが、キャリーオーバー(※)だから表示がいらないので、重合リン酸塩が入っていることを消費者は知らないし、売る側も知らない。
重合リン酸塩を入れると味が飛ぶので、化学調味料を入れてカバーしている。
※キャリーオーバー・・・製造過程ではなく、原料そのものに含まれる酸化防止剤、防腐剤などの添加物で、化粧品や食品には表示義務がない。
美味しさよりも食感を選ぶ傾向にあり、市場では小粒の納豆の方が売れているが、実際は大粒の方が美味しい。
大豆に納豆菌(4,000〜5,000種もある)を混ぜてムロに18時間入れると、1個の納豆菌が500億!に増えて納豆ができる。引いた糸も、納豆菌の連なり。
納豆にできる白い斑点は、チロシン(アミノ酸の一種)といい、これが出ると味が落ちるので、賞味期限を決める基準になっている。
納豆は、大豆そのままの形なので、白い斑点が見えてしまう。そこで、チロシンの発生時期延ばすために、グルコノデルラクトン(安い豆腐の凝固剤にも使われる)を入れる。
納豆に付いている、たれや辛子は添加物だらけ。辛子の本当の色は、いわゆる「辛子色」でなく、くすんだ色である・・・
試食にいただいた写真の「自然の味」の小粒納豆と一緒に梱包された納豆は、確かに色が違いました。これは目から鱗で、私は辛子が苦手ですが、辛子色の定義が変りそう。
納豆を作る大豆は、大手メーカーだと、安いアメリカ産大豆(3,800/俵・・・油分が強い)を、中小メーカーは中国産の大豆(4,000/俵・・・もとの原種は日本産)を使っている。
農薬が強いと納豆菌が繁殖しなくなってしまうため、中小メーカーは中国産を使う。・・・愛知県産の「ふくゆたか」でさえも、9,000/kg である。
■ハムも添加物だらけ
ハムのメーカーのほとんどは輸入肉を使っているが、
自分でハムを作った人なら分ると思うが、本来は1週間かけてハムを作り、1kg のロース肉が、上手く出来て 750g のロースハムになるというのに(もちろんピンク色なんかじゃない)、
店頭に並ぶロース肉よりも、ロースハムのほうが安いのは何故?
増量材として植物蛋白(大豆の絞り粕)・乳蛋白、艶出しに卵白、結直剤としてリン酸。(ドイツでは、ボツフリヌス菌の発生を押えるために、亜硝酸ナトリウムを入れている)
発色材として使われている亜硝酸ナトリウムは、ニトロスアミンという発ガン性物質をつくるもと。(たらこにも使われている)
ぶつぎりの肉を固めるために使っている結直剤のリン酸の摂り過ぎは、カルシウムを体から排出する。
単独ならいいが、何かと何かを合わせると発ガン性物質になるということが、知らされていないのが恐い。
引佐のトンキーで作っているロースハムを試食させていただきましたら、これがとっても美味しいのです。
後日、『さでんかん』さんから、「トンキーさんの豚は、竹酢と竹炭を入れた飼料を食べている」と教えてもらいましたが、
ずい分長いことハムや練製品を避けてきた私も、このハムなら買って食べたいと思いました。
まだアツミスーパーの店頭には並んでいませんでしたが、ニーズがあれば置いてくれるかもしれないそうです。
■塩
美味しい塩は、塩化マグネシウム(にがり)・塩化カルシウム・塩化カリウムがバランス良く混ざり合っている。
《塩の種類》
○岩塩(モンゴル〜1億年・パキスタンの岩塩は6億年とも)
ブラックソルト・・・硫黄分 ピンクソルト・・・鉄分
○岩塩再製・・・海の藻が残るのを、きれいにしたもの
○海水・・・
深層水塩・・・グリーンランドの雪が解けて海に落ち、地球を1周するのに、千年かかる。
今の深層水塩は、汚染の影響を受けていない。
表層水塩・・・ダイオキシンなど、環境汚染が懸念される。
○イオン・・・Nacl、ナトリウム〜安価だが、味が無い。
--------------------余談及び、質問への回答--------------------
カナダやアメリカから輸入された小麦粉は、燻蒸(くんじょう)が強い。その処理を見たら、大手のパンメーカー(実名があがりました)の柔かいパンが食べられなくなる。
過酸化水素(オキシルフ)は、シラス(漂白)・数の子(漂白)や干物(目の色が黒くなる。新鮮?に見せるため)に使われているが、これもキャリーオーバーのため、表示されていない。
他に、「ビタミンC」(アスコルビン酸ナトリウム)・かんすい(重合リン酸塩の一種)がラーメンに。
食用油は、苛性ソーダが使われている・・・「油」の時に、裏側を話す。
BSE(狂牛病)で騒がれているが、検査をしないで加工に回されている動物肉・・・
イグアナ・フクロネズミ・ワニ・カンガルー・・・
レトルトパウチに対する熱の影響は?・・・まだ解明されていない。
缶詰には、ワニ・鯉や人間を雌化させているビスフェノールA(酸化防止剤)という環境ホルモンを、缶の内側に塗っている。これは精子の数が極端に減る。(ただし、油の缶はゼロ)
東洋製罐は、40ppm→5ppm に減らす努力をしている。
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