車 談 義
二年程前に、 Kitchen 味菜さんの言聞録に投稿した記事です。
この頃からマーチが気になっていたのでした。
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好きな車、欲しい車、乗れる車は経済状態によって人様々。私が好きな車は、古い時代の丸みのあるデザインのもの、たとえば60年代のジャガー・マークⅡやフォルクスワーゲンのビートル。
乗れる・・・乗っているのはビストロだけれど、最近友人たちと遠出をすることが多くなり、私の軽自動車ではちょっとしんどいので、できれば1300cc位のコンパクトカーくらいが欲しいなぁと思うこのごろです。
数日前に、車情報誌『NAVI』で見た東京モーターショーの記事で、オレンジ色のニッサン車“mm”に関心を寄せる私、マーチのリモデルなんでしょうか、名古屋でのモーターショー開催が楽しみです。
さて、ひさびさに美容院へ行ってきました。日々追われるような忙しさの中で、美容院で過ごす時間は、心身ともにリフレッシュするだけでなく、雑学的な会話も楽しみのひとつ。お店にあった『CG』最新号を手に取りながら、この日は車が話題になりました。
外国車は今でこそ輸出されることを念頭に均整化された性能だけれど、車はその国の文化。たとえばドイツ車は長時間乗っていても疲れないように固いシートだけれど、フランス車だと座った時の心地良さを考えて柔らかい。
で、疲れるかというとそうでもない。ドイツ人にしてみれば“あんな柔らかいのはどうもね”と言い、ドイツ車のシートの固さをフランス人には理解されない。ドアの閉まり方にしても、ドイツ車はガシッと閉まり、フランスのそれはフワッといった具合に国民性が現れるんだそうです。
日本車は5年で買い換えるスタンスで車造りがされているせいか、車種が驚くほど多くたくさんの要求を叶えるあまり平均化された仕様の車になり中途半端になってしまう。
たとえば、ファミリーカーとして考えると、ふだんは5人家族で乗るけれど、ときにはおじいちゃん・おばあちゃんも乗るかもしれない。遊びに行った先で子供が眠くなったらシートをフラットにしたい。
そんな要求をぜーんぶ満たした一見便利そうな車より、6人しか乗れなくても、その6人がいかに快適に乗っていられるかを重視した車がいい。
つまり、『王道をいく車』が好きなんだと言います。
欲しい車が外車の場合、手に届きそうにもない価格でも中古車ならば手に入れることが可能で、相場価格なら品質的に問題はないし、おしなべてきれいなんだそうです。
ただ、車によって個性があり弱点も(ワイパーが故障しやすいとかドア周りが弱いなど)あるので、それを知った上で選択していくことが大切。
「そっかぁ、コンタックスRTSを手に入れて、古き良き時代の確かなモノ造りに愛着が持てるように、車も同じなんだね」と納得の私。
車をデザインで物色している私とは違い、造り手を感じられるものが好きだというS氏は、愛車のメンテナンスを電気系統以外自分でこなしてしまう車好き。
車に対する思い入れが深い分、持論も深く面白いS氏の話に、この日はすっかり聞き手になっていた私でした。 (2001/12/9記)
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