TALK-TALK タイトル

街路樹の災難
(2002.6.16)


豊橋方面から吉田橋を渡って豊川(とよがわ)添いに走り、そこから農道に抜けて豊川市に向かうルートが私の通勤路です。
ナンキンハゼ街道と名付けた(ワタクシが)カーブ添いの樹木は、葉の形がスペードのようで、秋にはそれはみごとに紅葉し、 白い実をつけます。この白い実はフラワーリースをつくる人にとって嬉しい材料で、友人も心待ちにしているスポットです。

先週の水曜日のこと、このカーブで車が沿石に乗り上げたあと街路樹に激突し、街路樹を下敷きに歩道へ突っ込んでいました。 写真は激突されたナンキンハゼの根っこの部分です。手前に飛んでくるなんて、よほど衝撃が強かったのでしょう。 2ヶ月ほど前にも、もう少し先のナンキンハゼが車の犠牲になっていましたが、その時は幹の途中で折れていました。
事故の状況は分かりませんが、堤防からこのカーブへは、ゆるい下り坂になっているので、 おそらくスピードの出し過ぎが一番の原因でしょう。

景観と環境保全のために植栽されているのであって、まさか人命救助の役目も仰せつかっているわけではないのでしょうが、 車が沿石に乗り上げた際、小さなジャンプをして街路樹のまん中あたりにぶつかり、それがクッションになって、 たぶんドライバーは無事だったでしょうね。後続車がいなかったのも幸いで、運が良いドライバーです。
運が悪かったナンキンハゼは、人命救助の感謝状をもらうわけでもなく、“もえるゴミ”または“大型ゴミ”として 処分されたのではないかと思うと、とても胸が痛みます。