TALK-TALK タイトル

「猫額庭」
(2004.8.29)

“バルコニーガーデン”でもいいけど、“坪庭”とか、“箱庭”のように漢字で表現するとしたら・・・猫立入り禁止の“猫額庭”!?
かなり苦しいネーミングですが、今回紹介しますのは、share-gaki 自慢のお庭です。

事の始りは、やっぱり猫。我家の猫たちは、葉っぱものに目が無く、雑草はもちろん、観葉植物でもホテイアオイでも野菜でも切花でも、なーんでも緑の葉を見つけると、 目を輝かせて食べてしまうものですから、高い棚の上に置いたり、扉のあるトイレにだけ飾ったりの対処せざるを得ませんでした。

室内に植物を置けない分バルコニーへと、昨年は柵を設けて猫たちが入れないようにし、メダカの水鉢3つに水草を浮べて、ビオトープ風に仕立ててみました。
これだけでも「暮しに潤いができた」と喜んでいたのですが、風にそよぐ草木への憧れは強く、友人宅の庭を見るにつけ、思いは募るばかり。
初夏の頃、思い立ってデッキと目隠しの手摺りを付け、腰下が摺ガラスだった掃き出し窓を、桟を外して透明硝子に替え、『花と器・野むら』さんにプランしていただいた寄植え等を並べました。
デッキにフロアライトも置いたので、日が落ちてからも、しばらくは楽しむことができて、大満足の「猫額庭」です。

草木の種類は、左側から、燻し瓦と同じ古火鉢に、矢羽ススキ、五色柳、アナベル、ワレモコウの寄植。その隣に白萩。昨年はしっかり太かったフトイも今年はホソイ?の水鉢。無花果とギボウシ、スミレの一鉢。 風のそよぎを一番感じる風知草。新緑の頃は、先の葉が花のように白い半化粧。一番右は「白い花の咲く木を」とリクエストしたバイカウツギと、紅葉の美しいズイナ、それに斑入りドクダミ、ツワブキ。ホトトギスも入っていたけど、陽が当らないせいか育たないようです。(写真をクリックすると拡大写真が表示されます)

「鉢がいいから植物も生きる」と、友人もかねがね言ってるように、鉢選びは大切な要素です。
『野むら』さんで苔盆栽を買うと、たいてい黒い鉢ものを選んでいたので、メダカ用の鉢も含め、全て黒い鉢で揃えていただきました。
焦げ茶のデッキと縦格子、黒い鉢が草木の緑を引き立て、坪庭でありながら、視界的にはインドアグリーンのようでもあります。



冬の庭(2005.1.3)