タイトル

福森雅武さんの黒鍋 (2005.1.9)


もうずい分前のことですが、婦人雑誌で見た、黒鍋に惚れました。 三重県伊賀の里に七代続く伊賀焼の窯元「土楽窯」・福森雅武さんの黒鍋で、 福森さんは陶芸のみならず、料理、花活けにも長けておられ、四季折々の暮しを紹介した「土楽食楽」という本も出されています。
その本の表紙にもなっている黒鍋に、「いつかきっと・・・」と、熱い思いを抱いていましたが、 昨年、そばの横好きさんのおかげで、手に入れました。

伊賀の土で焼いた浅めの黒鍋は、特に熱に強くて、焼くことを得意とし、料理人からも愛用されている土鍋です。 ただ、いきなり強火だと、ひび割れすることもあるそうなので、 まずはお粥を炊いて慣らしたあと、鍋料理・・・というよりは野菜を炊く感じで使い込み、大晦日には、すき焼をしました。
いちばん大きいサイズだったので、持ち上げるのが重いのを除けば、浅いがゆえに一人の鍋でもいけるし、 盛り鉢としても使えるのが嬉しい黒鍋です。

 2007年の冬、友人に譲りました