タイトル

牛革のトートバッグ (2014.4.25)


定年退職後は、ずーっとサイザルのトートバッグを愛用していた。
図体の大きいカメラも納まって、それなりに重宝してたのだけど、出掛ける場所や装いの色合いでマッチしないこともあって、 ここ半年余りの間、焦げ茶系の革トートを物色していた。
革のバッグは、10数年前にビジネスバッグを購入以来のこと。
経済力のない今は、これ!といった候補がないことに、気持ちのどこかで安堵していたけど、 ”着物まわりフリマ”の収益金で、いよいよ新調することになった。

事前にチェックしてたgenten のメッシュトートは、かっちりしすぎず使いやすそうだったので、実物が見たくて名古屋店に確認したら、 店頭にはないので希望の色を予約しなくちゃならないとのこと。 しかも、あまりにも高すぎたので諦めた。
その前の候補でもあったアジア製(タイだったかな)のメッシュトートは、お値段も手ごろだし色も気に入ったけど、 今使ってるサイザルのと同じように底が丸いため、中に入れたものの納まりが悪かろうと却下。

その数日後、久しぶりにJurgenlehl の online shop を覗いたら、新商品の中にトートバッグがあり、しかもラフな感じが目に留まった。
両サイドのマチに内ポケットがあって、裏地を付けない代わりに、口の伸びを見込んで取ったタックがアクセントの、超シンプルデザイン・・・見ようによってはエコバッグ?
その造りの割には値が張った(10数年前の、オーダーしたビジネスバッグとほぼ同価格)けど、「カフェ創作室」でのミニフリマ分も足したら、ちょっきり。
実物を見ようと取扱店の浜松に電話したら、ここでもリスクを恐れてか、予約注文でなければとの返事だった。
2日据え置いても気持ちは変わらず、生活費に消えてしまう前にと思い、online shop で注文した。
この商品は、メルマガで発信してから注文が多かったそうで、やっと一週間後に届いた。

濃茶色はイエロー系だった。
ラフながら丁寧なつくりなのと、ロゴを内ポケットに型押ししただけの、いかにもこのブランドらしさがいい。
ただ、けっこうマチが広いので、いつも持ち歩いているものを納めたら、中で転んで積み上がってしまう。
さてどうしたものか・・・ 底の真ん中を持ち上げるようにしてクリップでつまんだら、それを境に、手帳代わりのノートとハンカチ、長財布とカード兼ペンシルケースが、上手い具合に納まった。
携帯電話はポケットに入るし、たくさん入れたい時はマチを広げればいい。
なにより、つまむことで生まれた柔らかなプロポーションが、すっかり気に入った。

といっても、いつもクリップで挟んでるわけにもいかないので、朝市の流れで、あちこち廻った最後に街中の革工芸店へ寄った。
以前は擦り切れたポシェットのベルトを取り換えていただいたけど、今回は広すぎるマチの底にスナップの取り付けをお願いしたら、すぐに付けてくださって400円也。

買ったばかりの商品に手を入れるなんて、バッグのブランドが聞いたらびっくりかもしれないけど、自分仕様にカスタマイズはお手の物(^▽^〜! )
バッグを置いたとき、口がパックリ開いて中が丸見えの対策は、ストールを忍ばせてもお洒落だけど、アクセントボタンの内側にマグネットをつけよう。