(2006.5.7)

『あうら』 さんでのオープニングパーディでお会いした、石彫刻家・国島征二さんとご交友のある、 裂織り作家さんご夫妻のお誘いで、そのお仲間の建築家ご夫妻とアーティストの計7人とで、額田(今は岡崎)のお宅を訪問してきました。

作家として講師として、NY始め、いろんな国で活動をされている国島征二さんは、石の産地でもある額田の山で暮すこと10年。 新田鷹雄氏設計の「ヘの字型」の建物は、玄関正面の樹木と南北を貫く石壁、そしてガルバリウム鋼板の建物とが一体となって、美しい景観を創りだしています。
シンボルにもなっている石壁は、アトリエと住宅部分の間仕切を兼ね、視界を遮りながらも空間を共有した設計になっています。
石は一見冷たそうに見えますが、実は蓄熱性に優れていて、冬でも暖かいのだそうです。
石壁や石畳に付いた切り出しの筋が、まるでオブジェのようで、いかにも石彫刻家の住いらしい佇まいだと思いました。


つい先頃、「晒柿」でも紹介した常滑の 「カフェ・ギャラリー風」でも活動されている、陶芸家の娘さんの小さなギャラリーコーナーが、 玄関ホールを入って右手に設えられていました。

トップライトから燦々と日が差しこむサニタリーは、サンルームでもあります。
木とコンクリート打ち放しの壁のスパイスになっている観葉植物にとっても、 きっと居心地の良い環境に違いありません。


標高500mほどの山の家は、街中との気温が7℃も違うとか。冬場は道路が凍結することもあるそうで、 冬の生活に必須の蒔きストーブは、暖を取るだけでなく、オーブンや調理機器としても大活躍の「働くストーブ」です。
山の中でありながらも、薪の確保は、シーズンオフの欠かせない仕事だそうです。



いろんな国の旅で出会った珈琲ミルのコレクションは、大切な宝物


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