昔は、2階で養蚕をしていたそうで、1階和室2間の畳下に、火鉢を格納する溝(土で囲われた)があり、そこから出てきたのが、蚕用の火鉢群(3種類の形のが2つずつ)です。
筒状の火鉢(マウスONで見てね)は練炭用で、安城の『花と器・野村』さんで作ってもらった、我が家の寄せ植鉢と同じものでした。
ひと抱えもある壺型の素焼き火鉢は、丸い穴が、なんとも面白い形をしています。
この他に、植木鉢によさそうな四角いコンロもあり、床下は、まさにお宝ゴロゴロ!
奥の部屋の床下に、大人4人は入れそうな大きさの芋穴があったのも驚きました。
ひょっとしたら、戦争中は防空壕にもなったかもしれませんし、
まるでオンドルのような床下の溝も、養蚕のためだけでなく、家全体の暖房も兼ねていたのでしょうね。
部屋の機密性が無い時代の知恵に、いたく感服した現調でした。
2008.4.9
新築でも、部分的DIYが増えてきています。
昨日は、その組のお施主さんと、LDKの梁に付けるライティングレールの打ち合わせをしました。
天井が2階の床になるため、梁に掘った溝にライティングレールを埋め込んで、スポットやペンダントなどを、使いたい位置に設けるもので、
どの梁に必要かを確認させていただきました。
照明関係の打ち合わせのほかに、階段や明り取りの窓ガラスを、一般的な型ガラスではないものをというお話になり、
以前、リフォームの仕事がきっかけでお会いした「山田ステンドグラス」さんから頂いた、アンティークガラスのサンプルをお見せしました。
ガラスの説明をしながら、ステンドグラスやアンティークガラスが縁で出逢った、リフォームのお客様も、
ご自分で手を掛けて、素敵なアジアンティストのインテリア空間をつくり上げたというお話しをすると、「どこかで聞いたような・・・」とお施主さん。
なんと、リフォームされた方の弟さんと、お友だち!
似たこと(DIY)をする人がいるんだなぁと思われたそうで、世間の狭いことに、びっくりしました。
ジャンクもののステンドグラスをドアなどに使われ、琺瑯のスイッチや、器具のほとんどを、今使われているものや、取り寄せで、
ご自分たちのライフスタイルを、しっかり持っていらっしゃいます。
どんな住まいが出来上がるのか、これからの数ヶ月を、私も共に楽しませていただけそうで、わくわくしています。
耐震工事のために、古民家を曳き家しての、大規模なリフォーム工事も始まりました。
今日は、お施主さんからお誘いをいただき、営業さんに伴って、現場へ出向きます。
ひょっとしたら、古き良きものとの出会いになるかもしれません。
2008.4.8
月に一度おじゃましている、『内田珈琲店』での楽しみは、限定珈琲もサンドイッチもですが、
実は、婦人画報に連載の“高峰秀子の流儀”を読むことも、楽しみごとの一つになっています。
ちょうど、お店に足を運び始めた頃から始まった、作家・斎藤明美さんの連載で、女優・高峰秀子さんとの交流を通して、
生き方や人成りを、映画や著書の紹介も併せて、読者に伝えています。
高峰秀子さんは、同じ時代を生きた母も大ファンであった女優で、憧れと賛美の言葉を、母の口から聞いたものでした。
映画そのものに疎い私は、「二十四の瞳」=高峰秀子・・・くらいの認知度でしたが、婦人画報の連載を読んで、初めて高峰秀子という女優の実像にふれ、興味を抱きました。
さっそく著書の「わたしの渡世日記」(上)・(下)、「にんげん住所録」を取り寄せたのが10日ほど前です。
「わたしの渡世日記」は映画史を通した自叙伝、「にんげん住所録」の方は、出会った人たちとの思いを綴ったもので、
高峰秀子流の文章の面白さと人間性に引き込まれ、すっかり夢中になって読みふけりました。
“嵌ると、わき目も振らずに”の私ですから、もっと知りたい、数ある著書を読み尽くしたい、映画も観たいという衝動に突き動かされていますが、ちょっと小休止。
楽しみは、ゆっくり、少しずつ味わうことにします。
“はい、お花見終了〜!”と言わんばかりの、風、そして大雨。
常緑樹の古い葉も洗い流されて、新緑の季節へとバトンタッチでしょうか。
今週は雨が多いようなので、ちょっと気がかりです。
2008.4.7
二日間のイベントを終えて、ひと段落したところで、今の私の頭の中は、今週末に予定している杉板敷きも含めての模様替えに、頭がいっぱいです。
こと、食器棚の跡が汚れとして残ってる壁をどうするか・・・
床と同じように、自分で出来ること、後で復元できること、なるべく予算が掛からないことなどの条件の中で、
いろんなアイデアが浮かんでは消え、時間が経つのも忘れて没頭しています。
次男が小学校4年になる春に引っ越してきて20年、二人家族では広いとさえ思えた3DKが、上下左右“断熱層”で囲まれ、日当たりもよく、交通の便にも恵まれた住環境だということに気付き、
今では「終の棲家」として満足しています。
これからの10数年、あるいは20年を快適に過すための、たぶん、最後の模様替えになると思うので、材料の手配や段取りも含め、シチュエーションを楽しんでいます。
ぼつぼつ、バルコニーの鉢の水遣りが、毎朝必要になりました。
ルッコラの双葉が、ぐんぐん大きくなり、同じ日に蒔いたパセリは、やっと小さな芽が出だしたところで、
野菜それぞれのリズムがあることを実感。
私がジョウロを持ってバルコニーへ向かうと、ぴったりマークのミミは、そのままバルコニー散歩です。
以前は、野菜や植物の葉を食べないマイシャだけが、バルコニー散歩を許されていましたが、マイシャ亡き後はミミのみ。
ただ、手摺に飛び乗って闊歩するので、行動制限の紐付き。それでも飛び交う鳥や道行く人を、飽くことなくウォッチングのミミです。
2008.4.6
二日間のイベントが、お花見日和と重なったため、出足を心配しましたが、まずまずだったようです。
私の方は、午前の打ち合わせに続いて、急遽4時からも打ち合わせが入ったため、会場へは3時間ほどの滞在でした。
今回のイベントでは、IHヒーターのデモンストレーションとして、手打蕎麦の実演コーナーもありました。
デモンストレーターの蕎麦打ち師によりますと、今回は、二八よりも蕎麦粉を多めにしたとか。
鮮やかな手つきの蕎麦打ちに見とれ、お客さんに混じって、私たちスタッフも、ご相伴にあずかりました。
イベントの来場記念で、OB客さまへのオマケを、マリーゴールドの赤いゴム手袋とラ・バーゼのスポンジにしました。
リピーターが多いとの評判に、通販で取り寄せたゴム手袋(サイズS・M)は、赤い色に躊躇したものの、ずり落ちないように考えられているのと、使い心地のよさが、すっかり気に入りました。
有元葉子さんの提案でつくられた、ラ・バーゼのスポンジも、柔らか過ぎず固すぎず、水切れも良くて、耐久性もあります。
値段を聞いたら、腰が引けてしまうかもしれませんが、道具はかくあるべしと納得の一品です。
スポンジの色は、写真の「白(上下)・白(真中)」の他に、「赤・白」「黒白」そして、最近になって「黒・黒」がでました。
我が家では、「白・白」を台所で、「黒・黒」を浴槽洗い用に。
スポンジは HOME'S(「白・白」は注文のみ)で購入。ゴム手袋はTAKATSU(フライパン倶楽部)さんでも取り扱っています。
2008.4.5
4月に入ったとたん、雨の日の通勤ラッシュのように、幹線道路も裏道も渋滞です。
勤務先が、よほど近くでない限り車が必須ですから、きっと新卒の新社会人が、通勤ラッシュに仲間入りしたのでしょう。
いつもと同じ時間に出ると、5分ほど遅くなってしまい、きりきりセーフが続きました。
それが昨日は、土曜日でもないのに道路が空いているなぁと思ったら、小学校の入学式でした。
お母さん、あるいは両親そろって入学式への参加で、通勤ラッシュが緩和されたのでしょうね。
遅咲きの桜と桜吹雪の中を、ぴょんぴょんと跳ね回る、ピッカピカの一年生を見てたら、ふと、息子たちの入学式を想い出しました。
自由な雰囲気の幼稚園の流れから、卒園式の服装は、白いポロシャツに、黒の半ズボンとニットのベストで、そのまま小学校の入学式に望みました。
ブレザーを貸してくださる人もいたのですが、服装に関心の薄い子供たちは、親の用意した服装でもハレの装いと感じたかどうか、違和感なく記念写真に納まっていました。
私が子育てをし始めた年と同じ年代になったものの、まだ、結婚の気配のない息子たちですが、
この先どんな人生を歩んでいくのだろうか・・・と、新一年生の手をつないで学校へ向かう親子たちと重ね合わせながら、思いを馳せました。
今日明日と、所属部所のイベント開催で、打ち合わせも入っていますから、
満開の桜花見は、通勤でするしかなさそうです。
2008.4.4
雑貨好きなものですから、ネットショッピングサイトを見るのが、楽しみにひとつになっています。
ここ数ヶ月の検索キィ―ワードは、アンティーク・掛け時計・古いやかん・アジアの籠・保存瓶・・・などなど。
掛け時計は、これというものに出会えずに諦め、古いやかんも、イメージしていた形のものが無く、
そのかわり「やかんの本」というのを見つけて(この本の中には、古くていいものが満載!)、眺めるだけに留まっています。
アジアの籠は、杉板を張ったあとの、台所の屑篭として使うためで、大きさや形が気に入ったものは、恐ろしく高価で、とても屑篭に使えそうになく、
現在パソコンの下で使っている竹篭を兼用することで、落ち着きました。
保存瓶は、米びつとしても使っているストレートジャーのSサイズで、まずは地域のキッチン雑貨屋さんなどを見て回りましたが、そのサイズは置いてなかったので、
以前、“掛け時計”で検索して出会ったセンスの良いサイト、NEUTRAL STOREで注文しました。
その際、こまごまとしたものも一緒に頼んだのが、わらの鍋敷き・カルカヤたわし・アク取り・杏の木のスプーン・メジャーです。
わらの鍋敷きは、食器棚の下台に置いてる土鍋用に、杏の木のスプーンは、小さい茶筒に、ちょうどいい大きさでした。
メタボリック防止の検査項目に、お腹周りを計る!のが加わったというので、シンプルなメジャーもチョイスしました。(笑)
カルカヤたわしは、炊飯用土鍋用に。前から欲しいと思っていたアク取り(今まで玉杓子ですくってました)も。
いろんなお店を回って探すのも楽しいけれど、居ながらにして欲しいものをチョイスできるのも、忙しい身には有難いことです。
2008.4.3
10時きっかりに、杉板到着。
長手の方向に敷くため、約3.5mにカットした板を、まずは北側の越し窓から寝室に、そこから台所に移動できることを確認して、残り全てを上げてもらいました。
手摺で擦れて、杉板が傷がつかないようにと巻いておいた座布団が、なんと真っ黒!
14枚のうちの12枚が在庫品だったからで、傷も含めて、新品との違いは歴然です。
さっそく汚れを拭き取り、来週あたりから塗装の予定で、塗装することによって新古の違いが緩和すればいいなと・・・きれいな方が、むしろ気になるのです。
運んでくださった材木屋さんと、お茶を飲みながら雑談を交わし、そのあと友人宅へ。
友人も、寝室の布クロスを剥がして珪藻土塗りに掛かるため、手持ちの道具や養生テープを届けました。
時間もですが、エネルギーの要るDIY。お互い、出来るうちにやっておかねばね。
今日から、朝の散歩を開始。鈍った体を整えつつ、公園で咲いていたアケビの花をウォッチングです。
2008.4.2
4月初めの一歩は、春の嵐かと思うほど強風が吹き荒れ、寒の戻りに震えた一日でした。
今日と明日の2日間で、台所のお色直しを予定していたら、床用の塗料が手違いで遅れ、壁も迷いが出て、先送りです。
杉板だけは午前中に届くので、昨夜は、台所に敷いた籐のカーペットを外して大掃除しました。
安価で水濡れに安心なクッションフロアは、水回りの仕上げに多用されますが、汚れを呼ぶのが、悩みの種でした。
年に一回の、クッションフロアの汚れ落しとワックス仕上げに疲れ、数年前に、赤茶けた籐のカーペットを敷いて、夏は素足で過ごしていました。
そのカーペットの下が、思いのほか汚れていました。
極め付きは冷蔵庫の下!
なんであんなに汚れるものなんでしょう。
冷蔵庫の下に、もう少し隙間があるとか、いっそ隙間が無いかの、どちらかだったらいいのにと思う、横着者の私です。
杉板もまた、それなりの手入れが必要なんでしょうけど、汚れも傷も味わいのうちになるのを期待しましょ。
人参・鶏・筍・椎茸と土筆で、混ぜご飯にしました。
雑穀入りの胚芽米は、ちょっと固めの炊き上がりになり、玄米以外の“土鍋で炊飯”は、いまだに試行錯誤です。
2008.4.1
三ケ日の帰りに給油ランプが点灯し、オイル交換の時期でもあったので、仕事の帰りにスタンドへ寄りました。
ニュースで、ガソリンの価格が4月1日から安くなるとは限らないと報じていたので、念のため確認したら、
「明日(今日のこと)からです」
「じゃぁ、今日は10リッターね。ついでに、オイルとパワーコート洗車も、あ、車内の掃除もお願いね」
冬は洗車をしても、露で汚れるし、春への移行時期は雨が多いこともあって、ずい分長いこと洗車をしていませんでした。
観葉植物をひっくり返した、車内の泥も気になっていました。
小1時間のつもりが、いつもより手入れが長いなぁと思ったら、メンテが終わり、レシートを見てびっくり。
毎月してこそ安値のパワーコートが、倍の費用だったのと、オイル交換が高い!(上等なのを使ってくれました)
おまけにエレメントも交換時期だったそうで、思わぬ出費になってしまいました。
どっぷり浸かった車社会の暮らしを、徐々に見直していかねば。
井筒屋珈琲店マスターの IZUTSUYA Coffee&Photo brakeを更新しました。どうそご覧下さい。