エッセイストでカヌーイストの第一人者・野田知佑(のだ ともすけ)さんをご存知でしょうか? 本を読むようになったきっかけは 忘れてしまいましたが、十数年前のTVで、C・W・ニコルさんと一緒にカヌーを漕いでる、チキンラーメンのCMに出ていました。
豊橋のカヌーショップが野田さんを招き、年甲斐もなく(今にして思えば十分に若い30代半ばだったけど、 参加者はもっと若い!) 豊川の中洲に飛んで行って、そぼ降る雨の中で、夜遅くまで話を聞きました。私はカナヅチなので、カヌーには乗れそうにありませんが、 野田さんの悠々とした生き方に深く感銘を受け、一時は“首ったけ”でした。


『川を下って都会の中へ』  小学館 1,194円(税別)

1986年−1987年のアウトドアライフ誌『BE-PAL』に連載されたもので、椎名誠氏周辺に出没している、その道のプロばかり8人の 『怪しい探検隊』メンバーが、それぞれの取材を兼ねて旅する、タヒチ・ニュージーランドの珍道中や、 カヌーで、カナダからアラスカに抜けるユーコン川の旅、千曲川・四万十川はじめ、日本の川を旅する“野田流川下り”の話など、 ユーモアに溢れたエッセイに、何度読んでもつい声を出しで笑ってしまいます。愛犬ガクとの心温まる話もいい。

 

『北極海へ』  文藝春秋刊 1,262円(税別)

1984年にカナダのグレートスレイブ湖の出口、フォートプロビデンスを出発点に、マッケンジー川から北極海への旅。 旅の途中で出会う人たちとの交流が、なんとも楽しい。

『日本の川を旅する』  新潮文庫

第九回日本ノンフィックション(新人賞)を受賞したエッセイ。北は北海道の釧路川から、南は鹿児島の川内川まで、14ヶ所の川の旅。

他に『ガリバーが行く』『のんびり行こうぜ』 があります。

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