食べられる野草があることに関心を抱いたのは、息子たちが通った石巻の「むさしの幼稚園」周辺の環境でした。
それまでほとんど興味の無い野草や雑草でしたが、甘糟幸子さんの著書「野草の食卓」に出会ったことと、
石巻山周辺の環境とオーバーラップして、里山を彩る自然の贈りものに、懇談会や行事があるたび、本来の要件もそこそこに散策したものです。
著者の甘糟幸子さんは、横浜から鎌倉の谷戸に住いを移され、周辺の恵まれた自然環境から野草や雑草に触れる中で、
日常の献立として、また人を招いてのパーティなど、日々の暮しを野草料理とともに綴られています。
たらの芽やフキノトウ、ワラビ、ゼンマイなどは、この季節になるとスーパーの店頭にも並びますし、土筆やヨモギも野草として親しまれていますが、
驚くほどにたくさんの野草や雑草が食べられることを、この本を通じて知りました。
近頃では野山や里山を歩く機会がないものの、目の前の植込みや道端の雑草にも、食用となるものが多いことに心強く思ったものです。
この本は絶版だそうですが、縁あれば古本に出会えるかもしれませんね。
「野草の料理」は、「野草の食卓」よりも先に出版された本です。
絶版になったのを神無書房からの依頼で 2004年に再版されたもので、
昨年なにかの雑誌の書評で見て買い求めたもので、ずーっと“積読”になっていたのを、堤防での草摘みがきっかけに思い出して読みました。
こちらは、食べられる野草や雑草を、ひとつづつ紹介しているので、ハンドブックとして重宝しそうです。
食べられる雑草の方を挙げてみますと、
ハルジオン、オオバコ、カラスノエンドウ、ヤブガラシ、カキドオシ、ドクダミ、ノダケ、サルトリイバラ、キランソウ、イヌダテ、イノコズチ、ツルカノコソウ・・・
ドクダミのように薬草茶として飲んでいるものや知らない名前もありますが、植込みにはびこって厄介もの扱いのカラスノエンドウとかヤブガラシが食用になるなんて、ちょっと驚きでした。
(そういえば、野草と雑草の違いって何でしょうね)
野草の季節は春だけでなく、夏秋冬それぞれの楽しみ方やおいしい木の葉や木の実などもを紹介しています。
たくさんの種類を反芻しながらですので、まだ全部を読みきっていませんが、この本が再版されたことを、あらためて幸運に思いました。
(職場の前の堤防で摘んだ、ヨモギ、スイバ、土筆で作ってみました→)
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スイバと土筆のおひたし
土筆の卵とじ
ヨモギ団子
ヨモギとつくしの菜飯
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つくしと薄揚げで混ぜ御飯
スギナ茶とサラダ
サラダのアップ
野草の花入れ
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