TALK-TAT

美味しい! vol.28



「烏骨鶏のさむげたん さでんかん風」
(2006.8.19 の日記より)

『さでんかん』さんのお盆前後の特別メニュー、「烏骨鶏(うこっけい)のさむげたん さでんかん風」を、いただいてきました。
生れて一年を過ぎた若い雄鶏を、それも基準に合格したハンサム揃いの烏骨鶏を使っているそうで、鶏冠が黒いのと関連があるのでしょうか、真白な羽根なのに鶏皮が黒いのには驚きました。
烏骨鶏と滋養のある食材とで丁寧に出汁を取ったスープは、鶏肉と黒米、ワカメで仕立てられ、彩りに赤いナツメの実がひとつ。
好みで味を付けるようにと、敢えて調味をしてないそうで、熱々の鶏肉とスープを取り鉢に分け、塩やキムチなどで、七穀米や野菜中心のお惣菜とともに、じっくり味わっていただきました。

初めての「さむげたん」は、烏骨鶏がゆえに脂分が少なく、やさしい味で、体の芯からジワジワと健康がみなぎるようなスープです。
スープに浮かべた赤いナツメの実も初めて口にしました。ちょうど干しプルーンのような香りがして、これも美味しくいただきました。 「もう使わないから」と分けていただいたナツメを、家に帰ってからローズヒップ甜茶にも浮べてみましたが、ふやけるくらいに浸しておいた方が、より味が馴染むように思いました。
『さでんかん』さんとの出会いは、ただ美味しいものを食べるのではなく、体が喜ぶ食品や調理について、ひいては日々の暮しや人生に関ることを、 知らず知らず学ぶ「食育」のようなもので、「食」を通して何かが変る、少しづつ確実に、そんな気がしてなりません。

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