和 空 Beni (2004.12.5)
日本舞踊の師匠であり、着付教室を主宰されるKさんが、和風空間を生かしたギャラリー併設の住いを建てました。
きっかけは、お稽古に来る人たちのための駐車スペースを増やしたかったのと、「将来、踊りと着付に関ること・・・着物のコーディネートプラスアルファを提案していけたら」
と思い描いていたことの実現で、平面プランはご自分でされ、設計図面や確認申請と意匠的なことは、ご友人の建築士・Tさんに依頼し、工事の段取り等を二人三脚で進めてこられました。
看板の Beni はイメージカラーを表し、「赤い柱を立てたい」との要望で、外観の色はガルバリウムの白と黒に決ったのだそうです。
“きものギャラリー”のために広めに取った玄関ホールの床材は、腰掛けることを考慮して、温もりのある桐を用い、
上り框は、桐の色に近いもので予算に叶う(タモ)が使われています。
また、衣裳棚の縦枠には防虫効果のある楠(クスノキ)、棚板は桐、他にも桧、杉、胡桃など、いろんな種類の木が使われているのが、この建物の特徴でもあります。
(外観写真は、設計士・Tさんよりお借りしました)
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