室 礼(しつらえ)
小高い丘の上に建つ宿『古守宿一作』は、1806年築の古民家を明治10年に現在の場所に移築したとのことです。
骨董好きのご主人・新海さんが収集した家具や道具のしつらえに、古き物に目がない私たちは、鑑賞にいとまがありません。
柿渋染の障子紙が陽光を和らげ、行灯にも柿渋和紙が貼られて、室内は癒しの光に満たされています。テレビは古い棚に収められていて、
普段は存在を消し、見るときに戸を外すのです。糸巻にも着物を染めるたのめ型紙をスタンドのセードにしたり、柿渋染めの和紙貼りの灯りなど、
古い時代の物を今の暮らしに合わせてのひと工夫がすてきでした。囲炉裏の炭の温もりと香りに包まれ、心地良い時間が流れていきます。
NEXT
[TOP]
[室礼]
[夕餉]
[朝餉]
[骨董]
|