「小麦粉」 (2007.1.16)
■小麦の種類
そのむかし、小麦粉のことを「うどん粉」と言っていた。
グルテン量が、8〜9%は中力粉といい、うどんを作るのに適している。(国産の殆どがこれ)
8 %以下は薄力粉で、ケーキやお菓子。
10.5%〜のものは、ラーメン。
12.5%以上を強力粉といい、パンを作るのに適している。
愛知・静岡などで作られる小麦は「農林61号」で灰色がかった色をしているが、
今後は「イワイノダイチ」に代わりつつある。(この小麦は黄色)
小麦粉を練って引っ張って伸ばすと麺になる。
塩を入れるのはグルテンを出すためで、手延べ素麺やうどんは、グルテンが切られていないから美味しい。
鍋料理などに使う「ほうとう」は、塩を加えない。
料理が塩辛くなってしまうからで、細くすると切れてしまうので、ほうとうは太く作ってある。
うどんは丸打ち、きしめんは平打ちで、早く茹で上がるように、せっかちな人が平べったくした。
何番切り・・・一寸(約3センチ)を何本で切るか。
30番→素麺
3 番→ほうとう
8〜10番→うどん
■ラーメンは、なぜ黄色?
日本の水は中性か弱酸性で、これで練ると、うどんになる。
アルカリ水(PH10〜12)で練ると黄色になり、ラーメンの香りになる。
日本の水では出来ないので、“かんすい”(リン酸系と炭酸系の22種類がある)を入れる。
また、ウコン色素やクチナシ色素を入れる・・・クチナシとクチナシ色素は全く別物である。ウコンも然り。(必ず表示を見る)
ラーメンは生麺。焼きそばは、同じ麺を蒸したり茹でたりしたもの。
天然のかんすいは、単体の炭酸ナトリウムで、かんすい焼けといって、茶色になる。
■その他の麦
裸麦・・・麦味噌に使われる
大麦・・・麦焼酎・麦茶・味噌・香煎(こうせん)、それを練り固めた、げんこつ飴など。
■質問より
○麺の縮みは、障害物をたらして、そこを通過させて作る。
○コチニールは、江戸時代に染料として入ってきたものが、戦後、口に入ってきた。
○人は、年間12キロ、1日80種類(コンビに弁当には70種類入っている)の添加物を食べているという。
添加物の怖さを知らされていない。安さを追っかけていくと・・・
○無燐のすり身を置いているのは、アツミスーパーくらいなもの。
○BHTの危険性は、BHAの1/100だが、BHAが極端に高い。
BHAは煮干にしか使われない。きれいに見えるが、鮮度が落ちるから使う。(おもに関東で、九州は使わない)
VC,VEなども、天然のビタミンではない。
こういったものを「削除しました」と云えるようなスーパーに!
山田店店長の、「不都合な真実」の本の紹介からスタートした今回のセミナーですが、
添加物の怖さを知らないだけでなく、知らされていない現実に、
“食品業界版・不都合な真実”が、垣間見えたセミナーでした。
次回は、5月1日(火)PM7:00〜9:00 、 会場は『アイプラザ豊橋(旧豊橋勤労会館)』です。
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