フードオアシス アツミ セミナー
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「解答」 (2007.3.7) 1. 豆腐の豆乳濃度が、10%の品は、美味しい豆腐である × 豆腐の美味しさは、大豆の品種・濃度・にがり・水で決まるが、豆乳濃度が13%を越えると旨味が出る 2. オレイン酸、リノール酸、リノレン酸は飽和脂肪酸とも呼ばれている × 不飽和脂肪酸である 3. お茶を半発酵させたものを紅茶と云う × 紅茶は全発酵で、半発酵はウーロン茶・青茶など。緑茶は発酵させないもの 4. 「やぶきた」は、日本では最も多く栽培されているお茶の品種である ○ 美味しい品種で栽培しやすい。ベニフウキ・ベニホマレという品種は花粉症に効くが、あまり美味しくない 5. だし昆布の王様と呼ばれるのは「羅臼昆布(らうすこんぶ)」であり、殆どが天然物である ○ 羅臼昆布は、知床半島の海域で獲れる高級昆布のひとつで、美味しいだしがとれ、煮昆布にも使われる。 6. 海苔の品種は、「すさびのり」が主体で「浅草のり」は、少量である ○ 味も香りもよい浅草のりは、病気に弱いため、少なくなった 7. あおさのりは、別名「島田海苔」とも呼ばれ 「青海苔」の高級品である × あおさのりは三河湾でも採れる。高級品の島田海苔とは別物。 8. 利尻昆布は、北海道の東部で収穫され、澄んだだしが採れる高級品である × 東部ではなく北部。ちなみに評価の高い順は、羅臼昆布>利尻昆布>真昆布>>日高昆布は評価が低い 9. 若布(わかめ)の価格は、三陸産が高く、韓国産や中国産は廉い ○ 岩手産が最高。中国産のものは、温めなおしてるうちに溶けてしまう 10. 若布の産地塩分は、通常20〜25%程度である ○ 安いものは、余分なNaca(塩化カリウム)で、重量を稼いでいる 11. 上白糖は、日本特有の砂糖である ○ 12. イオン交換で産出した塩は、純度が高く、高価である × 安価で味のない塩 13. 納豆には添加物は使用されていない × 前のセミナーで詳しく説明しています 14. 蒟蒻(こんにゃく)は、生芋を使用した物と製粉を使用した物があり、生芋使用の品の方が風味が高い ○ いずれテーマとして取り上げたい 15. 蒟蒻を製粉で製造する時の伸ばし倍率は、静岡県は平均50倍だが、関東は、倍率が低い × 静岡は平均35倍で、関東は40〜45倍、東北は50倍。煮込むとゴムのようになる 16. 練製品で 「燐」の表示が無い時は、無燐すり身が使用されている × 表示が無い時は、ソルビットの他、4〜5種類の重合燐酸塩が入っている 17. 練製品の原料に 「大豆蛋白」の表示が有る品は、高級品である × 大豆蛋白や乳蛋白は、増量材として使われている 18. 麺の品質改良材として使用される物にプロピレングリコールがある。これは消費者にも安全と認知されている × プロピレングリコールは遺伝性毒性がある (参考)http://homepage3.nifty.com/~kaneko/pg/pg.htm 19. 豆腐の凝固材で、「にがり」「塩化マグネシウム」は美味しい豆腐の場合が多い ○ 20. 「生」うどんは、「茹」うどんに比べ面倒だし、美味しさも劣る × 美味しさは勝る。冷凍麺は、澱粉(アジア産)を足したのもで、透き通っていて粘り(コシではなく)がある 21. 漬物(一夜漬)のPHは、消費者にとって、4 以下が望ましい × 腐りにくいが、胃が悪くなる。家庭で作ると、5.5くらい。 ※ PH(ペーハー)は酸性度を示す数値であるが、数字が小さくなるほど酸性度が強くなる 22. 牛乳は、世界共通に、130度2秒で殺菌している × 世界共通ではなく、日本だけである。 なるべく低温殺菌のものにする 23. ジャージー牛乳とは、牛の品種を示し、一般的に、乳脂肪分が高い ○ ジャージー種は小型の牛で、乳脂肪率が高く美味しい (参考)http://zookan.lin.go.jp/kototen/rakuno/r422_2.htm 24. 三州味醂と呼ばれる物は、最高級の味醂であり、原料は糯(もちごめ)と清酒粕である × 三州味醂は国産良質のもち米、米こうじと本格焼酎のみ。 「本味醂」と書かれた嘘味醂が多い。糖類が入っていたら安物。 25. 醗酵調味料とは、味醂系、清酒系、ワイン系に分かれるが、その内の味醂系の物は、粳(うるち)を使用する ○ 26. 溜醤油は、白醤油と対照的な醤油で、大豆の小麦の量が極端に違う。大豆主体は、溜醤油である ○ 三河(碧南)には、豆味噌、醤油、味醂など、いまでも本物の調味料がある 27. 再仕込醤油は、東北方面に多く、醪(もろみ)を製造する時に塩水の替りに生醤油を使用する × 九州方面に多く、非常に美味しい 28. BHAと記載される添加物は、BHTより危険度が高く、消費者に忌避される × 煮干に使われるBHAは強い発がん性物質。BHTについては ↓ ※ 有害な酸化防止剤トップ3の「エトキシキン」・「BHA」・「BHT」の御三家 (参考)http://www.buddydog.info/buddydog/my/data/468/html/ 29. 赤色105号を罷ねて、天然着色料の「コチニ―ル色素」に替えたので安心である × 赤色3号も発がん性物質だが、日本だけが使っている。 コチニ―ル色素は、コチニ−ルという虫を潰して採った、えんじがかった緋色の染料で、安全ではない 30. 旨味調味料としての「アミノ酸等」の表示は、「核酸」た「無機塩」「有機縁」も併用していることである ○ 31. お茶のペットボトル等に使用されている「ビタミンC」は、栄養強化が目的である × 酸化防止剤で、ビタミンCはゼロである 32. 食用油には、加工助剤として何種類かの添加物が表示免除となっている ○ バックナンバーの「パンと油」を参照ください> 33. 「和三盆」とは、徳島県で生産される砂糖の一種で、大変高価である ○ 34. マーガリンとは、上級と標準に分けられ、それ以外の物として、「ファットスプレッド」がある ○ 上級と標準・・・現在は全部一緒になった。ファットスプレッド(○印ネ○○フト)は乳化剤で水増ししたもの 35. 今年の国産大豆は、不作の為、価格が大変高騰し、輸入大豆に比べ2倍になっている × 高いときは6倍以上。現在は落ち着いているが、それでも2倍以上です ○ 36. 蜂蜜で、「国産れんげ」や「国産アカシヤ」は、評価が高く、輸入品の何倍もする ○ 「国産れんげ」は最高級である。ブドウ糖が多いと味が静かで色が澄んでいる。白く固まりやすいが良質の証 37. 発色剤の亜硝酸Naや防黴剤OPPは、最も嫌われる添加物の一つである ○ 添加物の実験は単体でやっているが、人間の食生活では複合的に採り込まれる ニトロ酸アミンをつくると早くガンになる いかがでしたでしょうか? 全部のコメントを書ききれませんでしたが、食品の安全性について、こと添加物については、日本の場合甘いなぁと思いました。 また、奥が深いことにも驚かされました。 折りしも会社の人からいただいた沖縄土産の「ちんすこう」の成分表示を見ると、着色料としての添加物が、 クチナシ、青色素、コチニ-ル色素、赤色2号、赤色3号、ベニバナ、黄色素、赤色106号、青色1号、黄色4号・・・ とまぁ、危険色素のオンパレードです。 食品添加物等の知識があるかないかで、健康な暮らしが左右されることを実感させられました。 |