フードオアシス アツミ セミナー
「食を考える会」 |
「牛乳」 (2007.9.4)
「牛は、みんな牛乳が出ると思ってませんか? 牝牛だけが牛乳を出すんですよ」 ■なぜ、超高温殺菌なのか 乳牛から、最初に絞った時、1cc当り1万の細菌がいる。それが処理する過程で増えていくが、3万以下に押さえなければならないように定められている。 外国では、絞ってから処理する距離が短いが、日本は、大手メーカーが遠くから持ってくるため、安全のために殺菌してしまう。 外国でも、山奥で使用する場合は、徹底的に温度を上げて(140℃)殺菌し、LL(ロングライフ牛乳)にするが、ほんのわずかな量であるのに対し、 日本では逆転して、低温殺菌牛乳が1割、超高温殺菌牛乳は9割である。 有能な菌を殺さずに、無能な菌だけを殺菌するが、110℃くらいでは、全く死なない菌もいる。 それがやがて胞子状になってしまうので、140℃で殺菌して、ロングライフ牛乳をつくる。 牛乳を飲めば、骨粗鬆症が防げると思っている人はいますか? カルシウムだけでは、骨粗鬆症を防げません。 ちなみに、大きな醸造酢のメーカーが出している「骨○気」は、ビタミンK2を添加して売り出していますが、作り方を聞いたら食べられなくなりますよ。 (えっ、何だろう? もっと聞きたい! と思ったところでストップ) ■ジャージー牛乳 ジャージー牛乳は、乳脂肪分が4.2と濃く、色も黄色っぽい。 冬場は干草を食べるので、5%と濃いが、夏場は青草になるので、乳脂肪分が下がる。 そのため、牛の餌に脂肪分を足して、表示の4.2に近づける。 ■加工乳 牛乳から乳脂肪を取ってしまう。その乳脂肪が、生クリームになり、バターになる。 残った牛乳を、昔は粉末にして脱脂粉乳にしていたが、粉末にするのに燃料が掛かるので、低脂肪乳や無脂肪乳として加工する。 あるいは、バター成分を足して加工乳にする。 カスを加工するだけだから安いわけである。 安いものには秘密がある。「どうして?」を考えること。(賞味期限が短くなったからという場合もある) 昔の宅配牛乳で、瓶の蓋の周りに、白い塊が付いていたのは、乳脂肪が分離したもので、 ホモジナイズドというのは、脂肪球を破壊して、均一化したもの。→ノンホモは低音殺菌が普通。 ■ヨーグルト 1mlあたり、1000万の乳酸菌や酵母菌がいる。 低温殺菌牛乳と超高温殺菌牛乳からつくられた“飲むヨーグルト”は、味の違いが、歴然です。 低温殺菌牛乳の方は、ほんとうに美味しくて、お代わり! そのあとに飲んだ超高温殺菌牛乳のヨーグルトは、違和感がありました。 牛乳の違いだけでなく、ブドウ糖と粘度を出すためのペクチンもあって、カルピスのような味でした。 ■ホルスタインのバターは、白! 遺伝子を組換えた飼料穀物不使用・・・丹那バター・酪農王国(株)
ホルスタインのバターは、白い。品質が落ちると黄色くなる。 次回は、11月6日(火)PM7:00〜9:00 、 会場は『アイプラザ豊橋(勤労福祉会館)』です。 また、特別勉強会として、添加物のトップセールスマンだった「食品の裏側」の著者・阿部司さんを講師に、下記の日程で勉強会がありますので、ぜひ! 日時: 2007年10月16日(火) 第1部 14:00〜16:00 第2部 19:00〜21:00 会場: ライフポートとよはし 参加申込み:あつみ各店サービスカウンターまで、参加人数ともに申込みください(参加費無料) |
2007.07.02 「味噌と心太」 2007.05.01 「卵とジャム」 2007.03.06 「小麦粉」 2007.03.06 「テストと解答」 2007.01.16 「塩干と雑穀」 2006.11.07 「パンと油」 2006.09.05 「納豆と塩」 2006.07.02 「豆腐と酢」 |