フードオアシス アツミ セミナー
「食を考える会」 (2010.1.5)
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「クリスマスの子供用の飲み物といえば、○×□ メリー・・・でしたが、
昨年のクリスマスは、天然果汁100%のケロー・スパークリングジュース(フランス)を用意しました。
価格は、720ml,680円です。
一方、○○○メリーの中身は、ブドウ糖・砂糖・香料(□□□味とか、×××風味と表示)・カラメル色素などで出来てますから、
小さい瓶で、百数十円というのが、ほんとうに安いといえるのかどうか。
価格だけで比べられる昨今、売る側も消費者も、観る目を持つことの大切さを感じました。
ちなみに、店頭で説明をすると、ほとんどの方がケロー・スパークリングジュースをお求めになられました」
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新年の挨拶の後の、クリスマス時期のエピソード
「ジュース」
「ジュース」とは、天然果汁100%のものをいう。
50% → 果汁飲料
10% → 果汁入清涼飲料(香料と色素・・・石油と石炭で合成されたものを添加して、それらしく)
缶コーヒーも然り
コーヒー飲料は、5%〜2.5%、それ以下は、コーヒー入り清涼飲料といい、
このやり方で、いくらでも単価を下げることが出来る。表示を確かめるように。
天然果汁100%の中にも、ストレートと濃縮果汁還元というのがある。
それはちょうど、「本みりん」と書いてありながら、品名になってしまってるのと同じで、
本当の「本みりん」は、前回の「三河みりん」(角谷文治郎商店)のように、もち米から作ったものである。
天然果汁100%でも、濃縮果汁還元(80%が輸入)というのは、1/8まで濃縮をかけたもの。
香りが飛び、味も落ちるので、色をつけたり、糖分を足したり、香料が入ったりする。
いろんな天然果汁100%のジュースを試飲しながら、お話は続きます。
サプライズの葡萄ジュース(こだわりの味協同組合)
ジュースやワインに使われる品種・コンコード(写真右・ろ過なし)は、きわめて稀に長野で売られているが、
皮が薄いので運送に耐えれない品種。ゆえに生食にならない。(99%が塩尻で栽培)
ナイアガラ(写真左)は、林檎と同じように変色するので、ろ過をかけて、ビタミンCを外している。
栄養素のビタミンCと 酸化防止剤(V.C)は、別物。
添加剤として使われる酸化防止剤(V.C L-アスコルビン酸)は、トウモロコシ(中国産・遺伝子組換え)のデンプンを使って合成したもの。
(日本に入ってくるスイートコーンは、今のところ遺伝子組換えではない)
天然ジュースは、発酵防止のため熱を加えるので、ビタミンが壊れる。
風味や栄養を大切にしたい場合は、家庭でジューサーにかけて飲むのが望ましいとのこと。
ラ・フランスのジュースは、無農薬ゼロ、自然農法で作られたものを使っている。
りんごジュース・・・幸四園(木村秋則さんの指導で栽培)
トマトジュース・・・やさか協同組合
そのほかに、にんじんジュース、みかんジュースを試飲しました。
・・・質問より、ワインの酸化防止剤について・・・
輸入ワインの酸化防止剤は、V.C でなく亜硫酸塩が使われている。
通常300PPMですが、アツミでは50PPMのものを仕入れている。
一年ものならいいが、熟成ワインは、酸化防止剤がないと腐ってしまうそうです。
石のようなものは酒石酸といって、ワインの中にあるミネラル分が結晶したものですので、問題ないそうです。
・・・その他・・・
「みんさんのキムチ」は、無添加でもって、ちゃんと発酵させたもの。
その他のメーカーのほとんどは、白菜の塩漬けにキムチ液をまぶしただけで発酵させず、しかも添加物だらけ。
日本人が一年に摂る添加物の平均が、なんと4kg だそうです。
スマトラ沖地震で、日本人の遺体だけが、いつまでも腐敗しなかったんだそうです。
一度冷蔵庫の中のものや、調味料をチェックした方がよさそうですね。
安納芋は、10月に出回る。11月でないと美味しくないのに。美味しくなったら売るという姿勢が大事である。
ほかに、お茶のこと(お茶は、前にもありましたが、またじっくりとのこと)や黄砂による燐の影響(日本にはなかったもの)、
稲妻と書くように、雷がよく鳴る所は、米は良くなる・・・ など、多岐にわたる、内容の濃いセミナーでした。
次回は、2月2日(火)PM7:00〜9:00
会場は『ライフポート豊橋 女性会館』で、
京都 おだしの うね乃さんが講師です。
上質天然素材のおだしづくりに取り組んでいるお店ですので、ぜひともお話を聞きたいものです。
また、2月27日(土)に、静岡の「こだわりの味協同組合」のフェアがあり、アツミフーズでバスを(今年は4台!)出すそうです。
詳細は、店頭にて。
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