フードオアシス アツミ セミナー
「食の勉強会」 (2011.7.5)
「塩」
輸入 85%以上 国産 15%以下(日本が貿易量の30%を占める
世界の塩の6割は、岩塩・古代塩(日本にはない)
岩塩は、何億年も前のものなので、安全性が高い
塩の種類
◎岩塩: 欧州・北米・南米・モンゴル・ネパール・他
ピンクソルト・・・
アンデスの岩塩で鉄分が多い、鉄錆は人体によくないが、何億年も前の岩塩に含まれる錆は、毒素が抜けている。
ブラックソルト・・・
イオウが混じっているもので、鉄と同じく人体に影響はないが、かなり個性的な味で、この塩をお風呂に入れて硫黄温泉を楽しめる。温泉卵にも。
(試食したら、馴染まない味で、びっくりしました)
◎湖塩: ソルトレイク・死海・ウユニ湖・カスピ海
◎天日塩: カンホア(ベトナム)・マルドン(英)・ゲランド(仏)
◎海水塩:
イオン交換・・・純粋 不味 JTの並塩
表層塩・・・有機錫・ダイオキシンなど、環境汚染や環境ホルモン等の影響を受け易い
中層塩・・・200〜1,000m の間の塩で、日本の深層塩として出ているのは、この辺り
深層塩・・・1,000〜3,000m の辺りの海水塩
海水の温度で流れの層が決まり、混じり合うことはない。ゆえに、中層塩や深層塩などは環境汚染の影響を受けない
◎再製加工塩: にがり 純度99%以上〜=工業用
◎その他: 藻塩・竹焼塩・壺焼塩
日本の塩は、Nacl 97%以上なので酸化しない(賞味期限無し)
ただし、加工されたものは賞味期限を記すが、本来よりも短めに表示している。
レジメそのまま書きましたが、今ではあたりまえになった自然塩への流れを、
下記のサイトから転載させていただきましたので、一読ください。
「食用塩の歴史」http://www.shokulife.com/articles/archives/338
食用塩の製造・販売は、明治38年(1905)専売制が始まり、
廃止される平成9年(1997)まで約90年、規制されていました。
なぜ専売制が執られていたのか、その経緯は、日露戦争の資金調達と
国内塩業の基盤整備のためと言われています。
さらに戦後の高度成長期、海岸沿いの塩田の立地は、工業用地として最適な場所だったため
昭和46年(1971)には、塩業近代化臨時措置法が成立し、すべての塩田が廃止されました。
そして、食用塩は塩田での製塩に代わり、
価格の安価なイオン交換式製塩法(イオン交換樹脂皮膜電気透析法)により製造されるようになりました。
しかし、イオン交換塩は、自然塩に比べて塩化ナトリウムが増え、
マグネシウム、カルシウムなどほとんどの成分が少ないと言われています。
そのような見解もあり、自然塩の復活運動が始まり、
専売制で販売される食用塩以外の自然塩を販売する動きがでてきたことにより、
平成9年に食用塩の専売制は廃止され、塩事業法が施行されました。
専売制時代は7社しかなかった塩製造社が、現在では全国で700社以上にも増えました。
商品数も1500品以上に増え、現在、生産の多くを占めるのが、
輸入原塩を使用して、にがりや海水を加えた再製自然塩です。
また、健康や自然食、地産池消の関心の高まりからか、日本の海水から自然な製塩法で生産され、
無添加でミネラルバランスに優れた自然塩をつくる生産者も増えています。
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