フードオアシス アツミ セミナー
「食を考える会」 (2014.9.9)
「蒟蒻(コンニャク)」
日本在来種の蒟蒻芋を和玉といい、群馬・栃木・山梨・静岡・広島産の中で、群馬の赤城大玉は、ほとんどゼロ。
蒟蒻芋は、冬に掘り出し(凍らないよう)春にまた植え、3年かけて大きくする。
その工程が待てなくて、改良品種や輸入物が多くなった。
また、蒟蒻芋は夏場に腐ってしまうので、粉にしたものを加工して作られるようになった。
粉には等級があり、値段は、伸ばし倍率と等級で決まる。
和玉を使うところは、粉でなく芋を使う。
◎伸ばし倍率(蒟蒻芋たいしての水の量)
静岡・山梨・・・20〜28倍
愛知・・・30倍
関東・・・40〜45倍
東北・・・50倍
◎蒟蒻の製法
大造(おうど)・・・ばた練り(昔ながらの製法で、ゆっくり回転させて繊維を切らずに練り上げる)した原料を容器に流し込み、5.6時間置き、その後手作業でカットしたものをボイルし、一晩かけて冷ます製法。非常に手間と時間がかかるけど、余分な水分や凝固剤が抜け、身のしまった弾力のある味なじみの良いコンニャクができる。
釜蒸し・・・粉を水で伸ばして機械で練り、型に入れて蒸し上げる。
生詰・・・粉を水で伸ばしたものを袋詰めにしてから加熱する(袋の中に水が入ってない))
◎他
和玉で作ったコンニャクは、皮などが混じり色がつく。
精製した粉は、特級粉ほど白いので、特級以下の粉で作るときは、海草で色付けしている。
伸ばし倍率が多いコンニャクは、時間が経つと水分が抜けて痩せる。
※コンニャクと漬物は、製造許可がいらないので、一般の人も販売できる
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